自腹ゆえに本音、愛するがゆえに辛口。
友里征耶さんの美味求真

第388回
オイスターバーの利用法は?

オイスターバーでお腹を一杯にするには
かなりの支払額が必要なのではないでしょうか。
私は先日、西麻布のマイモンへ知人と出かけて
中途半端な腹具合で店を後にすることになりました。

品川の「グランド セントラル オイスター バー&レストラン」が
1ピース3〜500円に対して、この店は真牡蠣で600円前後、
岩牡蠣になると2千円近くから上は4千円を超えてしまいます。
勿論岩牡蠣はかなり大きなものなので、
そこらのフレンチなどで出るものとは違いますが。
牡蠣自身も、値段の違いどおり
「グランド・・・」より味わいもあり、
処理の仕方もまともなので良いとは思いますが、
岩牡蠣を入れたプラッターなど含めて
一人で軽く前菜代りに食べた牡蠣だけで6千円近くかかります。

それに、クラムチャウダーがまたまた1200円以上と高く、
酒類を何杯か飲んだだけで、
一人分かるく1万円を超えてしまう計算に気がつきまして、
あわてて切り上げた次第です。
「グランド・・・」でさえ、
ランチ代りに単品をいくつか頼んでお酒を飲むと、
かるく7〜8千円はいく計算です。

つまり、オイスターバーは量の割に
かなり高くつく料理店といえます。
ヒースロー空港で食べたときも大して食べなかったのですが、
かなりの支出。
NYの駅構内の店が流行ったように、
オイスターバーは、じっくり腰を据えて食べる処ではなく、
その名のとおり、ちょっと軽く引っ掛け
一つ二つ牡蠣を摘んで退散するところなのではないでしょうか。

そういった意味では、西麻布などより品川駅にあるほうが
本来の目的にあったものなのかもしれません。
品数が多い割に、「マイモン」の客がタバコばっかり吸っていて、
あまり食べずに出て行く理由がわかりました。


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2004年8月6日(金)

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