自腹ゆえに本音、愛するがゆえに辛口。
友里征耶さんの美味求真

第419回
ワインの諸々 その30
なぜ焼酎と日本酒の価格が変わらないのか

最近和食系の店で私は、「芋焼酎」を飲んでいると
前のコラムで述べました。
昔はその独特の香りのため、
一部の人にしか愛好されていなかった焼酎ですが、
今ではネットで「贋物」が販売されてしまうほど
人気商品となっているようです。

私は主に店ではロックで頼みます。
本来はモルトのように原酒で飲むのがいいのかもしれませんが、
店側はあまり良い顔をしません。
1杯がだいたい千円前後と
他の日本酒、純米と同じような価格帯になっていますが、
氷をいれないと量を多く注がなければならない、
はっきりいうと氷の容量で焼酎の量を少なく出来る、といった
目くらましができないからかもしれません。
へたすると日本酒より高い値付けで、氷代はあるでしょうが
実際の量はごくわずかにセーヴできるこの焼酎は、
和食屋にとってワインに匹敵する儲け口なのかもしれません。

学生時代、友人の宮崎の実家へ遊びに入ったとき、
地元の人は焼酎をよく飲んでいました。
地元の人たちによくその理由を聞いたのですが、
今の時代の焼酎とは品質が違っていたのでしょうか、
「本当は日本酒のほうがおいしいのだけど、
安いから焼酎を飲んでいる」
との回答に納得したものです。

ところが、今では焼酎の方が
店でも価格VS量では高いことになっています。
いつから「安いはずの焼酎」が
「高く」なってしまったのでしょうか。
巷では焼酎仕掛け人といった言葉も出回っているようです。
ブームを作ることはいいのですが、
短絡的に無理に高価格にする戦略はいかがなものか。
長期的な視野に立たず、その場その場で儲けていこうというのが
酒類を含めたグルメ業界の傾向ですが、
いままでそれでいくつの食材などが流行り、
そして廃れていったことか。
ブームを早く頂点にもって行くのではなく、
ブームをいかに長く続かせるか、
を考えるほうが結果業界には良いことだと思うのです。


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2004年9月19日(日)

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