自腹ゆえに本音、愛するがゆえに辛口。
友里征耶さんの美味求真

第540
料理人魂を置いてきたのか、Ryouri genten 1

またまた銀座へ唆されて進出してきた料理人がいました。
山本益博氏がここ数年、雑誌や週刊誌で絶賛していた
秋田は角館の「一行樹」という創作和食屋。
秋田の食材を使い、エルブジを模倣した和食で、
全国的に食通が訪れていたと雑誌では紹介されていました。

12月はじめ、私は銀座に移転してくると知り、その店名と共に唖然。
「ゲンテン」というバッグメーカーに身を任せ、
角館の店は閉めて銀座へ上京、
店名は秋田の食材を使った和食屋とは到底想像つかない、
スポンサー名を冠したダイニング系になってしまったのです。
本業のバッグの販促にもなるとの出資側の判断なのでしょう。
ダイニング調の内装、厨房は若いスタッフだけ、
ホールにマダムは不在で和食には慣れていないスタッフ、と
角館の店とはまったく雰囲気が異なってしまっているようです。
厨房には詰めているようですが、
高橋料理人は角館に
店名と料理人魂を置いてきてしまったと考えます。

持て囃していたマスヒロ氏、おそらく銀座進出を持ちかけて、
ゲンテン社長に紹介したのでしょう。
ホールスタッフは、
「山本益博さんがプロデュースした」と自慢していました。
しかし、自らプロデュースした店を、
週刊現代1/8・15号の
自分のコラム「イチ押しの50皿」で取り上るのは、
プロデュース料をいただいた料理店の、
評論ではなく立派な「宣伝行為」ではないでしょうか。
高橋氏だけではなく、
マスヒロ氏も「料理評論家としての矜持」を
いつの間にか置き忘れてしまったようです。

昼は3千円のコースでデザートを入れて5皿。
夜の6300円は酒蒸しなど2皿が増えるだけ。
1万500円のコースは、
ランチと比べて牛が真鴨になり、5皿が増えます。
でもこれは手抜きというもの。
つまり、昼夜続けて行くと、
確実に4皿はダブってしまうからです。

私は12月、1月と2ヶ月にまたがって訪問しましたが、
メニューは同じでした。
料理のレパートリーがあまり少ないのです。
過去のメニューをネットで調べた私はより驚きました。
昨年2月、六本木ヒルズで開催されたイヴェントで出た料理は、
蟹湯葉揚げ、きりたんぽのテリーヌ、
いぶりがっこのミルフィーユ、冬野菜出汁のジュレ、焼きおにぎり
と5皿がほとんど同じ。
10月の一行樹のメニューでもなんと、
きんき酒蒸し、真鴨のローストを含めて6皿が
この銀座の新店と同じでした。

<明日に続く>


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2005年1月31日(月)

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