自腹ゆえに本音、愛するがゆえに辛口。
友里征耶さんの美味求真

第702回
あの店は今・・・ ナリサワ 1

レストランジャーナリストの犬養裕美子氏と仕事上でしょうが、
かなり親しい関係にあると噂されている成澤氏。
しかし、成澤氏は、
マスヒロさんとの関係は冷え切っているようです。
以前にも述べましたが、
「大人の週末」ではかなりのスペースを割いて、
どちらかというとネガティヴに取り上げていたのに、
店の住所や連絡先などの店データを
わざとか、掲載していませんでした。
二人の関係がどうなっているのか、興味のあるところですが、
マスヒロさんのバックアップなしでも、
犬養さん初の出版本で、オープン前の取材だけで
第一番のお勧め店として取り上げた援護射撃も利いたのか、
集客は順調なようです。

昨年末、久々に再訪した時も感じましたが、
固定費を増大して更なる高級化を目指しているのでしょうか。
店がわかりにくいからなのか、
冬には外套を着たスタッフが店の外で客を誘導しています。
わざわざ誘導スタッフを雇える余裕。
また、職務分担をどうしているのか、
ディレクターの永井氏ほか、
ヒラマツにいた人をマネージャーとして迎え入れ、
新たにソムリエまでも雇い入れていました。
ディレクターとマネージャー、そしてマダム。
指示命令系統はどうなっているのか、
3人ともフロアにでていますから実務者でもあり、
それぞれの責任範囲が明確になっているのかどうか、
他人ながら心配です。
権威付けの肩書きだけの呼称でしたら、理解できるのですが
それでは意味がありません。
フロアには他のホールスタッフもいますので、
30名ほどのキャパの店で、厨房スタッフを含めると
スタッフ総数は15名にはなるでしょう。

無理があると拙著で指摘した3コース制を改めて、
一番安い7千円のコースを廃止し、
1万5千円と2万5千円の2コースを主体に
アラカルトにも対応するようになっています。
ただし、客層は
よりグランメゾンからますます遠ざかってしまったように感じます。
ほとんどが女性客だけ。
水だけ、せいぜいハーフボトルのワインで料理を食べている光景は、
高額版「サリュー」(広尾)といったところでしょうか。
頑張った自分へのご褒美としてこの店に来る、
犬養さん信奉者の女性たちと読みました。

<明日につづく>


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2005年7月12日(火)

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