月田清博さんが日中に築く美の掛け橋

第85回
妥協点

私が経営する、上海店(美容室)も気がつくと、
オープンから1年を過ぎました。
やめずについて来てくれる中国人スタッフや

※中国では、非常に短期間で
退職する人が多い為、
オープニングスタッフが
ほとんどやめずに残っている事は、
不思議な現象なのです

帰国もせず頑張ってくれている、
日本人スタッフに
やっと本気の笑顔を向ける事が
出来るようになってきました。
(今までも笑ってはいたんですよ!)

オープン前後は、突発的に起こる、
中国特有の問題点に悩まされ、
走り出したら、日本の店舗とは違い、
順調には伸びていかない
売り上げに苦しめられ、
悔しい思いもたくさんしましたが、
やっと「経営」と言える状態に
近づいてきたのです。

しかし、安心したとたん、
新たな悩みが出現しました。
私たち美容師は、
「カッコイイ」「似合う」「かわいい」
ヘアースタイルを提供したいと
常に考えています。

中国人のお客様が良くおっしゃいます。
「私に似合うヘアースタイルにして!」

※日本人のお客様は
「今の流行はどんなヘアーなの?」
とお尋ねになります。

私たち日本人美容師と中国人ゲストでは、
この「似合う」の基準が少し違うのです。
今までは、一生懸命ばかりで、
あまり問題とはしていなかったのですが
冷静に、町を歩いている人々の
ヘアースタイルを眺めると、
私たちは、日本の流行を提案し
続けていることに気がつきました。

悔しいのですが、私のお店が
中国のヘアースタイルの流行を
作れるほどの力はありません。

では、どの程度、
中国の流行を取り入れる
べきなのでしょう!?

あまりかっこいいとは思えないのですが・・

上海店のトレーニング風景です。
中国人と日本人、見た目だけでは
分かりません。
みんな腕を上げました。


←前回記事へ

2006年8月29日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ