横山典生  新米のベトナムビジネス物語

ベトナムの証券会社で
唯一最初の日本人社長です

第89
物価がちょっと心配ですね。

ベトナム政府が先の国会で発表した今年の計画案の中で、
物価上昇を7%以内に抑えるという方針があります。

前回のお話でもありましたが、ホーチミン市のCPIの上昇、
ガソリンの値上げに続いて、3月以降、
電気、水道、石炭などの値上げも計画されていることからすると、
7%に抑えるという計画は難しいかもしれません。

こういったことは、ベトナムにおける
急激なインフレーションの心配のもととなるのです。
よって、ベトナムの商業銀行は、
米国ドルの囲い込みを始めることになります。
この理由は、インフレーション抑制が
計画通りいかなくなったりすると、
政府中央銀行からベトナム通貨(ドン)の
更なる切り下げの発表が懸念されるという思惑があるからです。
悪循環ですね。
株式市場にもいいことはありません。

しかし、すでに何回か申し上げていますが、
新興国においては、“いつか通った道”です。
450〜550のボックス圏で
ご納得のいく投資をしていただきますよう
ご提案させていただきます。

ベトナム政府も株価が暴騰した、
2006〜07年の同じような急激なインフレーションを
繰り返したくないと考えているはずで、
今後いろいろな対策を講じてくると思います。
期待しています。

さて、28日より日本アジア証券で企画した
ベトナム視察ツアーの皆様がいらっしゃいます。
12名様と聞いておりますが、
サクラ証券にもご訪問していただくようです。
お話を伺えることがとても楽しみです。


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2010年2月27日(土)

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