第43回
自分の枠にとらわれない
ヒンドゥー教ではお金儲けは良いこととされており、
インド人はお金儲けに熱心です。
彼らはその可能性を常に考え、徹底的に追求します。
その強い気持ちが、新たな仕事へも挑戦させるし、
できるのはこの範囲という自分の枠も、気にしていません。
インド人がこうした自分の枠を超えた仕事が自由にできるのも、
自身のネットワークを使って、
それができる人と手を組んでやるからです。
ですので、自分のネットワークは大事にするし、
広げ、強固にする努力を常にしています。
私のインド人パートナーも、
コンサルタントやITなどのビジネスを自分で行う、
経営者がほとんどです。
彼らと付き合って感心するのは、
基本的にどんな仕事でもやるという姿勢です。
私が、「この仕事できますか?」と聞いても、
たいてい「できる」と答えます。
こういう人達と付き合っていると、
自分ができる範囲というものを
決める必要はないとつくづく感じさせられます。
こうした姿勢ですから、逆に私にもインド側から、
いろいろな分野の仕事について話が持ち込まれてきます。
今インドでは、インフラ整備など経済が活発なため、
いろいろなプロジェクトがあるからです。
インドで仕事のネタがあると、
個人のつながりを通してその情報はすぐに広がるのです。
そして、その話が日本に関わるような話であれば、
知り合いの日本人に伝えます。
ここでもネットワークが活用されているのです。
このような情報の伝達ができるのも、
伝える側も伝えられる側も、
自社の本業でなくてもその仕事に対応しようとする、
柔軟な組織になっていると言えるのです。
私の場合は、これまで対応できた仕事は、
実のところ多くありません。
まだ自分の枠からの解放が十分でないとも言えるでしょう。
あまり断りすぎると話が来なくなっても困るので、
極力対応するようにしていきたいと考えています。
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