第13回
03年は政府系保険会社を優先、04年に平安保険IPO

中国政府が「昔の負の遺産」を清算するために、
国民の間に保険を浸透させていきたかった、
つまりバックアップを惜しまなかったこと、
そもそも、中国の保険会社は銀行と比べて、
規模が小さいために、体質としても健全で、
改革しやすかったこと、
これらの要素がかみ合って、
2003年中に中国人民財産保険(2328)、
中国人寿保険(2628)の二大保険会社の
新規株式公開(IPO)が実現しました。

政府系の保険会社としては、
上述の両者のほかに、中国再保険があります。
もともとこの3社は、
1949年設立の中華人民保険公司(PICC)から
1999年に分割して誕生したものです。

中国再保険も株式公開に向けて
準備を進めているといわれています。
国有四大銀行のうち、
一つもまだ全体上場を実現していない銀行と比べて、
主要三社のうち二社がすでに上場を実現している保険。
こうした背景があって、
「平安保険」の株式上場が
2004年6月までを目処に実現するとみられています。

前置きが大変長くなりました。
これからが、本題の「平安保険」です。

2003年の早い段階から、
2003年中に上場するのではないかと
見られていた平安保険ですが、
政府としてもまず国有三大保険の上場を
優先させたかったのでしょう。
2003年後半になると、
急に平安保険の株式上場に関する報道がなくなりました。

中国人民財産保険、中国人寿保険の
二大保険会社の上場を成功させた2003年、
明けて2004年になって、
2月から平安保険の株式上場の報道が
再び目に付くようになりました。

平安保険は、
生命保険の分野ではシェアとして
中国人寿保険に次ぐ中国第2位。
2004年のIPOの目玉の
一つになるのは間違いありません。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
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