第14回
世界の名だたる金融機関が株主、平安保険の健全性とは?

「中国人寿保険はシェアトップですが赤字らしいですね。
 それに比べて平安保険は健全だと聞いています」

読者の方から頂いたご質問の一部です。

確かに、中国人寿保険(2628)は、
株式上場前の直前の決算で、
自己資本がマイナスになっています
(普通の企業であれば考えられません。
 なお最新決算では、自己資本のマイナス
 という状況は回復されています)。

また、3年連続で純損益ベースで赤字でもあります。
逆になぜこのような業績で株式を公開できたのか
不思議なくらいです。

もちろん、これにはからくりがあります。

それは後述するとして、
平安保険ですが、
中国の生命保険第2位のシェアを握っています。
中国の保険業界は急速に市場が拡大しておりますので、
この平安保険のシェアのパーセンテージも相対的に
年々徐々に下降していますが、
それはシェア第1位の中国人寿保険も同じです。

徐々にシェアを下降させているといっても、
平安保険は依然として中国市場の
20%以上のシェアを握っています。
ちなみに中国人寿保険のシェアは45%(いずれも2002年)。

平安保険はその前身が1988年に設立しています。
「改革開放」の試験都市でもある深センを拠点としています。
香港に近く、改革や対外開放も
ほかの都市と比べて順調に進んだ深セン。
この立地条件も、
平安保険の急成長にとってはプラスに働いたようです。

1997年には、中国の全国規模の保険会社としては
初めて株式会社化しました。
現在までに、平安保険の株主には、
ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレー、
HSBCなど世界の名だたる金融機関がそろっています。

平安保険の健全性は
こんなところにも表れているといえるでしょう。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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