第78回
収益力の高い浙江高速道路−江蘇高速道路との比較
浙江省は、中国において
5本の指に入る経済大省です。
上海市と江蘇省とリンクした
長江デルタ地域という観点で言えば、
競争力としては、
中国No.1ともいえます。
それらが
浙江高速道路(hk0576)の強みともいえます。
2003年12月期の売上高は前年比14.01%増、
純利益は同13.29%増と、
前年に続き増収増益。
非常に安定した成長を見せています。
先に紹介した
江蘇高速道路(hk0177)と比べると、
主力の高速道路の交通量は、
以下のようになっています。
・浙江高速道路−滬杭甬高速道路
⇒2万7938台
・江蘇高速道路−滬寧高速道路
⇒3万1038台
2003年12月期の売上高を比べてみると、
やはり以下のようになります。
・浙江高速道路−2,471.80百万元
・江蘇高速道路−2,675.81百万元
規模としては、
どちらかといえば、
江蘇高速道路のほうが大きいのですが、
最終利益ベースでみてみると、
以下のようになります。
・浙江高速道路−1,008.79百万元
・江蘇高速道路−1,005.77百万元
ごくわずかながら、
浙江高速道路のほうが多くなっています。
これにはいろいろな要因があり、
今期あたりは、
江蘇高速道路の利益の伸び率が高まって、
逆転する可能性もあります。
ただし、現状は、
売上高と最終利益という
単純な指標のみで解釈すると、
売上高(規模)では、
一貫して江蘇高速道路に及ばない
浙江高速道路ですが、
最終利益(収益性)では、
2002年12月期より逆転して以来、
浙江高速道路が江蘇高速道路を
上回っているともいえます。
売上高純利益率は、
当然、浙江高速道路のほうが高くなります。
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