第164回
保険資金の株式直接運用解禁へ、QDII導入も見えるか?

最近、A株を中心とした中国本土に
多くの材料が噴出しています。
これは、A株との連動性も強いH株にも影響を与えます。
9月までの傾向で言えば、
そうした材料に反応したA株と同時、
あるいは反日から1日遅れで、
H株にもその影響が波及するようです。
当然といえば、当然ですが。
H株の相場を見極める上でも、
最近のA株を中心とした中国本土市場も
チェックしておきたいところです。

QFII(指定国外機関投資家)の拡大について、
H株の影響としては好悪まちまちです。
A株が活性化されれば、H株に好影響ですが、
A株も投資できるとなれば、
H株に対する関心が相対的に減退します。
ただし、A株はやはり高い、
あるいはH株は再評価されるべき、
との動きも広がる可能性もあります。

QFIIのように中国本土市場への資金流入については、
まったく別件で、保険資金の株式直接投資が
話題になっています。

現在までに、中国において、
保険会社の資金を直接、
株式市場で運営することはできませんでした。
中国全体の保険事業の基盤が脆弱であること、
株式市場が依然としてリスキーなものと
考えられていることなどが要因です。

中国においても、
保険資金がだいぶ豊富になってきており、
この有効利用が課題になった時、
最良の選択肢として、株式市場が挙がってきたのは、
必然といえるでしょう。

9月末には、保険資金の株式市場運用に関して、
テクニカル的に問題なしと判断され、
現在までに関連の法整備が進められている
といわれています。

QFIIの拡大に次いで、
保険会社の資金も株式市場に流れ込めば、
相場が活況するのは間違いないでしょう。
問題は、やはりQFIIと同様、
どの程度の保険資金が株式市場に流れるか、
という点になってきます。

中国の保険会社資金については、
海外証券市場での運用もあわせて、
検討されています。
この進捗にもよりますが、
今度はQDII(指定国内機関投資家)の導入が
加速する可能性もあります。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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