第191回
元切り上げ期待で香港に資金流入、H株じわり

11月に入ってから、
H株が徐々に上げ始めてきています。
特に8日の週からは、
大きく上げた、ということはないのですが、
じわりじわりといった形で、
気が付いてみれば11月11日の時点で
高値4800ポイントをつけました。

10月には人民元短期切り上げを
当局が否定したこと、
10月29日の9年ぶりとなる中国の金利引き上げで、
がくっと下げましたが、
11月1日あたりに安値4500ポイントを
割り込んだころを底にして、
上げ相場になっているのは間違いありません。

この要因は比較的明白です。
10月半ばに当局は否定しましたが、
11月に入ってから、特に海外から人民元切り上げ
(人民元為替相場の変動幅の拡大)
に対する要望が高まってきて、
それが、中国国内でも比較的
幅広く受け入れられているといった背景があります。

識者の間では、人民元の短期的な切り上げは
好ましくないという論調が根強いのですが、
中国が金利を引き上げたこと、
米ドル安であることなども、
元切り上げ、少なくとも相場の変動幅拡大に関する論調が
高まってきている要因となっているようです。
一部では、2005年早々にも、
相場変動幅の拡大が行なわれるのではないか、
と見られています。

香港の市中銀行が金利を引き下げています。
これは、人民元の切り上げ期待に伴う、
香港への海外資金の急激な流入が
一つの側面として指摘されています。
ここ1カ月ほどで、香港に100億香港ドル
(約1200億円)の資金が流入しているといわれています。

人民元切り上げ期待といっても、
人民元そのものの保有や運用にはまだまだ規制が多く、
リスクも高いといわれていますが、
一方の香港ドルは、人民元との連動性も強く、
ほかの通貨と比べると、
人民元との為替手数料が割安だともいわれています。
香港への資金流入の背景には、
香港ドルを持っていれば、
人民元切り上げ時に自動的に恩恵を受けることになる
という計算があるようです。

再度の金利引き上げに対する警戒は必要ですが、
それ以外で、H株にリスクらしいリスクはない
というのは繰り返し述べているところです
(個別銘柄の細かい検証は省きます)。
パレスチナのアラファト議長の死去は、
中東情勢に波紋を呼びかけるのは必至で、
世界的な資金が香港に逃避することも考えられます。
今回の資金流入も、その先駆けかもしれません。

以前にもご紹介したとおり
元の切り上げ、そのものは、
時期が来れば必ず行なわれるものでありますが、
それ自体に大きな期待を寄せることなく、
中国株そのものの魅力の中の一つとして、
とらえることをお薦めします。
それでもやはり、これから年末、来年にかけて、
やはり、中国株は注目です。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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2004年11月17日(水)

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