第219回
買収構想は2年前の改称から?レジェンド脱却の真相

聯想(レノボ、0992)もいよいよ
「走出去(世界進出)」と思わせた事件が、
2003年4月に起こりました。
海爾(ハイアール)や、
その他の一部業界を除けば、
大規模な「走出去」に最も近かったのは
聯想だけでした。

03年4月、聯想はもともとの製品ブランド
「レジェンド」から「レノボ」を採用したのです。
この改称は、「レジェンド」とうものが
世界各国で他社に商標登録されているため、
というのが大きな要因でした。
そのために、この改称が「走出去」に直結する、
というのはまったく突飛なことではありませんでした。

しかし、聯想は、当時の正式コメントとして、
「世界進出はいつも視野に入れているが、
 当面は中国国内市場に専念していく」というもの。
従来どおりの型どおりのもので、
業界全体もちょっとびっくりさせられた、
という感じでした。
当然、「では、何のための改称だったのか」
ということになってしまうからです。

日本の方では
なかなか分かりづらいところかもしれませんが、
「レジェンド」は、中国のPC普及率の急上昇とともに、
瞬く間に中国全土を覆った、急成長ブランドです。
特に「傷ついた」わけではありません。
それだけに得がたいのですが、
これをかなぐり捨て去るというのはよほどのこと、
と考えればなりません。

しかも、このブランド名改称時、聯想側は、
「英語社名もゆくゆくはレノボに統一していく」とし、
事実、2004年になって、
「レジェンド」と完全に決別、
英語社名も「レノボ」としました。
この時、中国の各紙では、「一時代が終わった」と、
賛否両論はもちろんなのですが、
「レジェンド」消滅をトップとして報じました。

今から考えれば、ブランド名、
さらには会社名というのは、
重要なものには違いありませんが、
実力に見合った「もの」さえあれば、
その名前だけに左右されるものではない
ということも理解できますが、
当時としては、私もびっくりしました。

しかし、もしかしたら、
「レジェンド」からの脱却、
新生「レノボ」の誕生、
当然直結する世界進出、
こうした一連の流れのメインイベントとして
IBMのPC事業買収があったのかもしれません。

事実として、今回の買収劇が
それほど長い期間かけられたものではないでしょうが、
聯想の「走出去」戦略の一環としては、
「買収」というのが大きなキーワードになっていた、
と考えるのが順当かもしれません。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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2004年12月28日(火)

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