第220回
レノボ:「長期的」に今回の買収を見据える必要あり

携帯電話が急成長部門とはならず、
価格競争も激しく、シェアも侵食されつつある中で、
他社に先駆けて着手した農村部での攻防も
今後し烈になることも予想されるという中で、
聯想(レノボ、0992)に残された道は
世界展開しかほとんどなかったともいえます。
その劇的な幕開けが
IBMのPC事業買収だったといえるでしょう。

聯想によるIBMのPC事業買収の効果については、
すでに多くの人が語っているところですので、
私からは多くのことは語りません。
ただし、聯想にとって
マイナスが多いとする論調に対しては、
確かに大きな賭けになることは間違いありませんが、
このタイミングで行うことは
必要なことだったのであり、
舵取りさえ間違わなければ、聯想にとって、
中期的に大きな収益源になるのは間違いない、
とだけ言っておきましょう。

先ほど、あえて「中期的」といったのは、
当然「長期的」にどうなるかわからない、
という意味を込めています。
今回のIBMによるPC事業の売却からも、
昔は高度な専門性が要されたPCという事業でも、
技術的な進歩などからも、
そうした専門性が失われ、
一昔前のような高付加価値製品ではなく、
むしろ単純労働的になった時に、
当然のことながら、利益率の急激な低下が起こり、
採算が合わなくなる、というのは、
「長期的」な聯想にも当てはまることです。

PCはもちろん、
今後はますます生活必需品になっていくでしょう。
いろいろな進化を遂げることは間違いありません。
それに伴う大きなニーズを確保できれば、
そこに秘めているビジネスチャンスを
手に入れることも可能でしょう。
しかし、IBMに限らず、デルやHPなども
軒並みPC事業の利益率が落ち込んでいることは、
含蓄を富むものとなっています。

まだ未進出な中国企業の中で、
世界に最も近いのが聯想です。
その聯想が世界のトップ企業の仲間入りができる可能か、
またそれが持続可能かどうかは、
今後を見てみなければわかりませんが、
今回のIBMのPC事業売却が
その第一歩になることは間違いありません。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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2004年12月29日(水)

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