第249回
G7と人民元、中国株相場の行方をH株指数で追う

H株は05年初めから下げました。
指数では、04年末までに5000ポイントは
確実だとされていましたが、
それもクリアならず、
年初から下げて始まったのは、
いろいろな要素があったとはいえ、
人民元の切り上げ期待が薄らいだことが
大きな要因のようです。

その後、1月7日に終わりベースで
4513.03ポイントをつけて底を打ち、
その後は、日によっては
反落する場合もありましたが、
基本的には上昇を続けています。
1月31日の終値は4721.52ポイントでした。

月末に向けて、
7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)や
そこで話題になる人民元切り上げ、
これらに対する期待再燃も
その背景にはあったようです。

G7への中国の参加及び
元切り上げに対する議論は、
今後、さらに珍しいことでは
なくなってくると思いますが、
ここで、2004年10月のG7への中国初参加と
人民元切り上げ議論、
及びそれとのH株指数の動向を見てみます。

以前までに再三触れてきたように
04年9月13日は、国務院が相場救済策に
本腰を入れるとの姿勢を示したことで、
一つの分岐点となっていますが、
H株指数もそれ以降、急激に上げました。
9月13日の終値が4293.94ポイントであったのに対して、
それから1週間後の同月20日には
4683.32ポイントになっています。

その後、若干の調整も入りながら、
4600ポイントを大きく割り込みましたが、
G7初参加を間近に控えた同月30日には、
再び4600ポイントを大きく超え、
G7の開催を通じて、
元の切り上げ観測の高まりとともに、
10月7日には4800ポイントを超えました。
その後、中国政府が、
元切り上げに否定的なコメントを発表したために急落、
10月14日には再び4600ポイントを大きく割り込みました。

ここ最近の、あるいは、
今後G7と絡めた元切り上げの相場を読み解くためには、
上記のような株価推移は、
とりあえずは頭に入れておきたいところです。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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2005年2月7日(月)

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