第268回
消極的な核エネルギーに対する考え方は不安要素

エネルギー問題において、
中国政府も何もやっていないわけではなく、
むしろ重要な課題として位置づけています。
勘違いされやすい面もあるのですが、
一党独裁の場合、むしろ結果を出し続けなければ、
国民の支持は得られませんので、
その分、有言実行の度合いは強まることが多いですし、
このエネルギー問題も
何らかの成果が最も求められている分野の一つであることは
間違いありません。

中国でも省エネを含めたエネルギー問題の解決には、
そうした意味では非常に積極的です。
まだまだその効果が
目に見えたものとなっているとは言いがたいですが、
少なくとも、
政府が積極的に取り組んでいることは
間違いありません。
一方で、前回の最後にも指摘しましたが、
中国において核エネルギーの研究は
あまり進んでいるとはいえません。

現在の世界的なエネルギー問題の解決にあたって、
原発などの核エネルギーは
唯一の手段ではありませんが、
重要な、少なくとも研究されるべき問題とはなっているはずです。
特に、常識的に考えれば、
中国のエネルギー問題は、
世界中のどの国よりも深刻なものになるのは
間違いありませんので、
先手先手が必要になってくるわけですが、
中国はこの分野での研究が
若干遅れているといわざるを得ません。
「核兵器開発優先」と揶揄されても
仕方がない側面もあります。

というのも、90年代まで、
中国では原発の建設計画は進められ、
現在までに商用化されつつありますが、
湧き上がるような議論はほとんどなく、
21世紀になってから、
ようやく政府が原発の目標値を設定するような有様です。
それも、2020年までに中国の全発電量の
わずか4%を原発によるものとするという、
極めて消極的なものです。

私見では、世界的に、
新たなエネルギー問題解決の
抜本的な糸口が見つからない限り
(核エネルギーに抜本的に取って代わるような
 新たなエネルギーが発見されないなど)、
2020年の中国の原発が、
全体の4%しか担わないという状況に、
本当になるのであれば、
中国の前途を悲観せざるを得ないと考えます。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
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2005年3月4日(金)

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