第312回
1人1人の中国人の心の中には、確かに英雄がいる

軽い気持ちで中国人青年と
「台湾問題」論争を始めた台湾女性、
その後、どうなるのでしょうか?

中国人青年にとって見れば、
浮ついた台湾女性の「台湾独立」論は、
まさに驚愕すべきことだったのでしょう。
今回の議論を終えた、中国人青年の感想で、
このお話は終わります。


■ 中国のウェブサイトのある書き込み−第5回

私は、そもそも自分の理念を守るのに
自分を犠牲にできないような人を好まない。
彼女が研究室を去る際、
私にまじめな口調で言った。
「私は、台湾独立が
 永遠にかなわない夢だと分かりました。
 大陸にはあなた方のような人がたくさんおり、
 研究もまじめでしっかりとしており、
 勇敢なんですもの」
これを聞いて、私もほっとした。

私が彼女に、
ほかの大陸から来た人に聞いてみることを
あえて薦めたのはなぜか?
誰に聞いても、絶対の自信があったからだ。
中国には英雄主義は
当たり前のように存在している。
ないことはありえないのだ。
1人1人の中国人には、もしかしたら、
自分が英雄になるという考えはないかもしれない。
ただし、1人1人の中国人の心の中には、
確かに英雄はいる。
そのことを私は知っていた。

私はすでに30歳を過ぎた。
研究室のほかの中国の同僚も私と同じ世代か、
さらに上の世代だ。
最近、上海の教科書から
狼牙山五壮士の物語が削除されるという話を聞いた。
私は非常に残念に感じる一方で、
非常に危機感を抱いている。

今流行の武侠小説ばかり読んだ子供たちが成長して、
将来、もし私の勤める研究室に入ってきたら、
私は今のように自信満々に
「英雄」を語れるだろうか。
われわれは、多くの英雄を輩出してきた
偉大な民族である。
中国の教育、特に基礎教育で
英雄主義をかなぐり捨てることが
果たして正しいことなのかどうか。

この世界に本当に戦争がなくなれば、
われわれの民族も本当に危機が去るのだろうか?
そんなことはありえないと思う。
まさに反対で、
中華民族は私が予見する未来において、
国歌の歌詞にあるとおり、
まさに「最も危機的状況」にあるはずだ。

列強乱立、祖国はまだ統一を果たしていない。
独立に際しては、
武力を行使するときが来るかもしれない。
あの、台湾の女の子が言う
平和的独立とはいったい何なのか?

つまり、この地球上で競争することは、
自己の民族的な生存権を
死守することにほかならない。
われわれは、「英雄」を投げ捨て、
民族精神の中で最も貴重な
英雄主義というものをそぎ落として、
われわれの生存権を
敵の「慈愛」の前にささげることが
現実的なのかどうか、
考える時を迎えているようだ。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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2005年5月5日(木)

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