第400回
カザフとの文書調印、ロシアとの軍事演習の意味

中国の胡錦涛・国家主席は
2005年7月3日、カザフスタンを訪問しました。
その当時の胡・国家主席のコメントは、
「中国とカザフスタンは、
 1991年に国交を樹立して以来、
 政治、経済・貿易、エネルギー、交通、ハイテクなど
 広範な分野で協力関係を強化してきた」
「両国の関係はすでに、新しい発展段階に入っている」
といったものです。
今思えば、この時点でのコメントでは
全面には出されていませんでしたが、
国家主席のカザフスタン訪問は
明らかにエネルギー分野での連携強化を
見据えたものだったのでしょう。

また、05年8月には、
中国とロシアが史上初めて共同で
大規模な軍事演習を行いました。
日本でもかなり大きく報じられ、
上陸作戦の訓練が大規模に行われたこともあって、
台湾への武力侵攻や
米国へのけん制という意義で
クローズアップされました。
しかし、本当の意味について、
このタイミングで
(北京五輪、上海万博を控えた中)で、
中国が台湾に信仰することは
現実的にはありえず、
私は素直に両国の連携強化だと受け取った方が
分かりやすいと思います。
米国へのけん制というのは、
超大国に対して、共同で単独台頭を抑えていく、
そのポイントは、少なくとも当面は台湾ではなく、
中央アジアでしょう。

中央アジアは資源が豊富であり、
特に米国と中国が狙っているのは
伝えられるところです。
ただし、中央アジア及び
それと隣接する中国とロシアの地域は
民族的な紛争が起こりやすい地域でもあり、
その意味で火種が絶えません。
米国にとっては、
中央アジアのエネルギー権益に触手を伸ばすのに
格好の口実になりえます。

8月31日、中国の呉儀・副首相と
中国訪問中のカザフスタンの
エシモフ・副首相が出席して、
石油開発などの経済協力に関する文書が
北京で調印されました。
今回調印されたのは、中国の石油会社が
カスピ海地域の石油開発に参入するための
メモランダム、
天然ガスのパイプラインの研究に関する文書、
カザフスタンがWTO(世界貿易機関)に
加盟するための文書など3種類となっています。
中国の中央アジア戦略が
着々と進んでいるようです。

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2005年9月6日(火)

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