第425回
SMIC VS 台湾政府:張汝京の魅力とは?

中国最大の半導体ファウンドリー
(受託生産会社)の一つである
中芯国際(SMIC、0981)と
台湾政府との関係がこじれています。

05年3月から4月にかけて、
同社の張汝京
(リチャード・チャン)・董事長に対し、
台湾政府が中国への投資について
法律に違反する点があると指摘し、
罰金500万台湾ドル
(約123.6香港ドル)の支払いとともに、
6カ月以内に投資を引き揚げるよう求め、
これに対して、張・董事長が遺憾の意を表明、
そのまま6カ月目を迎えようとしている同年10月まで
こう着状態が続き、
ついに台湾政府は台湾にあるSMICの資産を
差し押さえる可能性を示唆するまでに至っています
(05年10月7日現在)。

中国の半導体産業自体は堅調です。
また、世界的にも間もなく
好景気周期に突入すると見られています。
SMIC自体は05年中間期で赤字を計上、
同社は強気の姿勢を崩していませんが、
不安視されたのは事実です。

仮に、台湾資産が差し押さえられたとしても、
SMIC自体の経営に大きな影響はないようです。
さらに大枠で見ると、
世界最高の半導体技術を要する台湾と、
IC産業を育成していきたい中国大陸との関係で、
こと半導体に関しては、
力関係で、圧倒的に中国は弱く、
そうしたこともあって、
台湾政府がSMICに対して
特に強硬な姿勢に出るのかもしれません。
こうした事例は、SMICに限らず、
台湾を巡る半導体の動きとしては
珍しくないようです。

張・董事長自身は、
業界では非常にユニークな人として
認知されています。
実力もさることながら、
自らが社員ID番号「E000001」を有し、
そのID証は首にかけて
何があっても絶対に外さないことで有名です。
旺盛な愛社精神の表れでしょう。

張・董事長は、台湾出身の方で、
現在は米国国籍を持っているとのことですが、
近寄りがたい雰囲気のある創業者タイプではなく、
むしろ、いつも人なつこい笑顔を絶やさない、
柔和でユーモアセンスに富む人物だそうです。

SMICはすでに中国最大手で、
その中国自体が世界の半導体市場で
急成長を遂げる中で、
世界を目指す企業の担い手として、
張・董事長の魅力はSMICにとっても、
中国半導体業界にとっても
かけがえのないもののようです。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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2005年10月11日(火)

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