第424回
炭鉱事故へのリスクマネジメントが関連銘柄の鍵に

中国株の石炭セクターでは、
B株の伊泰コール(900948)が
優良銘柄として有名ですが、
2005年6月には中国最大の石炭サプライヤー
神華集団傘下の
神華能源(シェンファエナジー、1088)が
香港市場に上場しています。

神華能源が上場後初めて発表した
05年中間期決算報告では、
中国株上場企業の決算報告の中で
最も重要視される
「董事長報告」という項目において、
「財務業績」や周辺の情報を除いて、
実質的に最初に触れられた問題が、
「安全性」でした。
そこには次のように書かれています。

「当社は業務における健康及び
 安全性を極めて重視しており、
 積極的な経営を確保すると同時に、
 安全性を決して軽視することはない。
 2005年上半期、当社の炭鉱の安全性について、
 その記録は中国の同業他社と比べて優れている。
 当社の炭鉱従業員の死亡率は0である」
(一部意訳を含む)

神華能源としても、事業を展開する上で、
投資家に最もPRしたかったのが
この部分であることは、
「董事長報告」の冒頭に
この問題に触れていることでも明らかです。
それは、当然、中国現地で、
炭鉱事故が社会問題化していることを
意識した上でのことだといえます。

今後、中国株の石炭セクターにとって、
事故が起きないよう努力していることを
経営の高みに据えていること、
それに対して実際に努力し、成果が出て、
それをPRすることが求められるはずです。

前回、炭鉱事故の続発や風紀の紊乱は
すでに限界点に達しており、
業界はニーズ堅調に支えられて順調といっても、
政策的な調整や規制が入ることを
目に見えていることを指摘しましたが、
このことは、上場しているような
しっかりとした石炭企業にとっては
むしろ業界の再整備として好材料になるはずです。

一方で、事故に対する社会的な反応は、
今後非常に敏感なものになってくることが
予想されますので、
事故そのものを引き起こさないように
気をつけることはもちろん、
事故が起きてしまった場合の
リスクマネジメントも、
重要なポイントになってくるはずです。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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2005年10月10日(月)

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