日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第1回
中国株と私 その1

2002年7月に朝日新聞社から
中国株に乗り遅れるな!」という本を出させていただきました。
発売後約1年経った頃、
読者から
「本の書いた通りに中国株を買いました。いま3倍になりました。」
というお礼の電話を頂いたことがありますが、
本は一向にベストセラーになる気配はありませんでした。
幸いロングセラーだけはなったみたいです。
そのおかげで投資の神様で
万人憧れの邱大先生に出会うことができました。

先日、突然先生の秘書さんから
「先生はあなたの書いた本を読んだ。一度お会いしたい」
との連絡がありました。
「僕の本が先生の目に止まった?!まさか・・・」
と思いがけない嬉しいご連絡に戸惑いながらも
すぐ先生の渋谷の事務所に飛んでいきました。
先生は思った以上にやさしくて穏やかな方で、
日本留学当時の苦労から最近の中国の経済動向まで
全くご高齢を感じさせない俊敏な受け答えと
ユーモアに富んだ話術で私たちをすっかりリラックスさせました。
そして先生から
「中国株について書いてほしい」と依頼されました。
これは、本連載の執筆のきっかけです。

最初から断っておきますけど、
私は中国株の専門家ではありません。
確かに「中国株に乗り遅れるな!」という本を書きましたが、
株取引の経験は多少の程度で
ド素人の範疇から一歩も出ていません。
しかし、中国ビジネスに関しては
中国のノンバンク勤務時代から、日本の総合商社での勤務
そして自らの起業経験、
今まで実に20年間日中ビジネスの最前線で戦ってきましたので、
自称「中国専門家」と言ってもおかしくないと思います。

もちろん、今も月一回以上
香港、広州、上海、北京などを往復しており、
中国現地企業のトップや政府関係者と
様々な商談を進めております。
先生の著書「株の原則」の中には
株式に関する不変の原則を分かりやすく綴っております。
わたしはその真髄が「現場主義」と解釈いたしました。
ビジネスは現場主義でなければいけません。
日本の著名企業は全て「現場主義」を徹底し成功しております。
私は株式のテクニカルについてド素人ですが、
中国ビジネス現場のど真ん中にいる立場を生かして
ド素人の目に映る中国株の光と影を
皆さんとともに追って行きたいと思います。


←前回記事へ

2006年4月4日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ