日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第2回
中国株と私 その2

中国に生まれた私は、
現在、日本で、
日中間経済交流に関わる二つの企業の経営に関わっております。

一つは、世界に21拠点を持ち
中国をはじめとするアジア金融情報、株式指数、格付情報
及び対中投資コンサルティングを提供するメディア会社で
中国系企業として始めて東証マザーズに上場を果たした
新華ファイナンスの日本子会社
新華ファイナンスジャパン株式会社、
もう一つは、地球環境保全をテーマに
国際資源循環を促進するリサイクル企業、
株式会社エコマテリアルです。

こうしたバックグランドの持ち主の視点から、
私は中国ビジネス現場にある中国株のヒントを
皆さんにお届けできればと思っています。

2005年下半期から2006年1月にかけて
日本株はバブル崩壊後以来の絶好調を迎えています。
日本の投資家は再びそろって国内株に回帰しています。
又、最近、インド株が注目され
野村證券や大和證券の設定したファンドが
あっという間に売れたと報道されました。
一方、日本の投資家の寵児だった中国株は
日中間の諸問題で一見冷遇されるように見えます。

確かに日本株の回復は本物になるに違いありません。
しかし、日本経済の成長率はせいぜい3%前後、
成熟しきった国にはこれ以上の高成長は望めません。
確かに10億超の人口を持つインドの経済成長も
注目に値すべきものですが、
「巨象」が立ち上がったばかりという段階に過ぎません。
これらに対し、中国は25年の経済改革の積み重ねを経て、
平均年間8%以上の成長率で成長を加速させており、
いまやまさに「昇竜」のごとく
勢いよく登り始めようとしているところです。
昨年の経済調査で中国のGDP規模が
35兆円過小評価されたことが分かりました。
人民元の値上がりも確実にじわじわと進行しています。
中国株を投資ポートフォリオの重要な一部として
組み込まない理由はありません。


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2006年4月7日(金)

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