日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第39回
中国株週間レビュー:予想外の上昇

先週金曜日の中国株式は、
中国石化の自社株買いで相場全体の雰囲気が良くなりました。
A株とB株をカバーする上海総合株価指数は
0.02ポイント(0.00%)高の1,623.03ポイントで終了しました。
取引高は155.16億人民元でした。
先週一週間の動きを振り返ると、
上海Aは0.02ポイント(0.00%)、
深せんAは1.54ポイント(0.37%)、
上海Bは0.19ポイント(0.21%)、
深せんBは0.16ポイント0.05%)それぞれ上がりました。

先週金曜日、中国石化グループは
中国石化(SHA 600028; HK 0386; NYSE SNP)の
非流通株計47.78億株の買戻しに成功しました。
これにより中国石化の流通規模が2倍以上になる見通しで
市場の活性化につながると目論されています。
A株の個別銘柄を見ると、銀行銘柄は利食いで下落しました。
中国銀行(SHA 601988 3988.HK)は0.61%安の3.27人民元、
招商銀行(SHA 600036)は1.65%安の8.37人民元、
民生銀行(SHA 600016)は1.17%安の4.24人民元となりました。
通信銘柄の聯通(SHA 600050)は0.86%高の2.34人民元、
中興通信(SZA 000063 HK 0763)は1.07%高の27.30人民元と
保険マネーで賑わいました。
省エネルギーやオリンピック関連銘柄は人気を集めていましたが、
非鉄金属銘柄は冴えませんでした。

B株の個別銘柄を見ると、
不動産銘柄では業績の良い外高B(SHB 900912 SHA 600648)は
0.30%高の0.337米ドル、
招商局B(SZB 200024 SZA 000024)は1.75%高の11.6香港ドル、
万科B(SZB 200002 SZA 000002)は
0.13%高の7.84香港ドルと堅調でしたが、
金橋B(SHB 900911 SHA 600639)は1.82%安の0.649米ドル、
陸家B (SHB 900932 SHA 600663)は0.63%安の0.636米ドル
それぞれ下がりました。
好業績銘柄の振華B(SHB 900947 SHA 600320)は
0.66%高の1.068米ドル、
張裕B(SZB 200869 SZA 000869)は
0.25%高の20.41香港ドルとなりましたが、
伊泰B (SHB 900948)は0.07%安の1.381米ドル、
深赤湾B(SZB 200022 SZA 000022)は
0.43%安の11.71香港ドルと冴えませんでした。
ブルーチップ銘柄の江鈴B(SZB 200550 SZA 000550)は
0.69%安の7.16香港ドル、
長安B(SZB 200625 SZA 000625)は1.08%安の3.66香港ドル、
中集B(SZB 200039 SZA 000039)は
0.31%安の9.52香港ドルと軟調でした。

先週の相場を振り返れば、紆余屈折の一週間と言えます。
信用取引のテスト再開と中国石化の自社株買いは
利上げのマイナス要素をうまく交わしました。
今週は上昇の趨勢がいっそう鮮明になる見通しです。


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2006年8月29日(火)

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