日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第56回
中国株週間レビュー: 一時、5年来の最高値を更新

先週金曜日の中国株式は、銀行銘柄の反落により下がりましたが、
中国石化などのブルーチップ銘柄の上昇で
一時5年来の最高値を更新しました。
A株とB株をカバーする上海総合株価指数は
3.47ポイント(0.19%)安の1,807.18ポイントで終了しました。
取引高は353.01億人民元でした。

先週一週間の動きを振り返ると、
上海Aは17.96ポイント(0.96%)上がりましたが、
深せんAは8.27ポイント(1.77%)、
上海Bは0.78ポイント(0.73%)、
深せんBは0.81ポイント(0.25%)それぞれ下がりました。
中国工商銀行は先週金曜日に上場し、一時18.2%上昇しました。
興業証券のアナリストは、
中国工商銀行の反落が相場全体の下落につながったと指摘しました。

A株の個別銘柄を見ると、銀行銘柄は全面安となり、
中国銀行(SHA 601988 3988.HK)は2.65%安の3.30人民元、
招商銀行(SHA 600036)は2.71%安の10.42人民元、
民生銀行(SHA 600016)は2.64%安の5.90人民元でした。
ブルーチップ銘柄の中国石化(SHA 600028; HK 0386; NYSE SNP)は
2.34%高の6.12人民元、
宝鋼 (SHA 600019)は2.97%高の4.51人民元、
長江電力(SHA 600900)は0.74%高の6.85人民元と堅調でした。
非鉄銘柄や不動産銘柄は軟調でしたが、通信銘柄はしっかりでした。

B株の個別銘柄を見ると、
不動産銘柄では、陸家B(SHB 900932 SHA 600663)は
2.08%高の0.736米ドル、
外高B (SHB 900912 SHA 600648)は
0.24%高の0.413米ドルとなった反面、
万科B(SZB 200002 SZA 000002)は1.05%安の9.40香港ドル、
招商局B(SZB 200024 SZA 000024)は
0.74%安の14.68香港ドルと冴えませんでした。
ブルーチップ銘柄の長安B(SZB 200625 SZA 000625)は
2.74%安の3.90香港ドル、
江鈴B(SZB 200550 SZA 000550)は0.61%安の6.51香港ドルでしたが、
中集B(SZB 200039 SZA 000039)は
2.12%高の10.58香港ドルと堅調でした。
B株単独上場銘柄は全面安となりました。

先週の相場を振り返れば、A株式市場が引き続き上昇し続けて、
連続9週間の上昇となりました。
上海株式指数は5年以来の新高値を達成し、
1800ポイント台で取引を終えました。
中国工商銀行は終値で下げましたが、
すぐ下げ止まりとなると思われ、
今週の相場は波乱を含みながら
上昇する可能性があるとみられています。


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2006年10月31日(火)

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