日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第60回
中国株週間レビュー: 一時1900ポイントを突破

先週金曜日の中国株式は、大幅に上下し
一時1900ポイントを突破しましたが、
終値には1900ポイントにならずとなりました。
A株とB株をカバーする上海総合株価指数は
13.14ポイント(0.69%)安の1,883.35ポイントで終了しました。
取引高は355.36億人民元でした。

先週一週間の動きを振り返ると、
上海Aは18.26ポイント(0.93%)、
深せんAは7.19ポイント(1.54%)、
上海Bは1.70ポイント(1.54%)、
深せんBは6.68ポイント(1.95%)それぞれ下がりました。

申銀万国証券のアナリストは、
銀行銘柄と石化銘柄が上昇したが、
鉄鋼銘柄と電力銘柄の不振により
大幅な利食いを誘発したことが
相場の下落につながった最大の要因と説明した一方、
短期に調整する局面があると指摘しました。
A株の個別銘柄を見ると、
小幅ではあるが、銀行銘柄はほぼ全面高となり、
中国工商銀行(SHA 601398 HK 1398)は1.76%高の3.46人民元、
招商銀行(SHA 600036)は4.34%高の12.26人民元、
民生銀行(SHA 600016)は1.40%高の6.51人民元でした。
ガス価格の値上げ決定は石化銘柄を刺激し、
中国石化(SHA 600028; HK 0386; NYSE SNP)は
0.30%高の6.75人民元と堅調でしたが、
鉄鋼銘柄や電力銘柄は利食いで下落しました。
宝鋼(SHA 600019)は1.04%安の5.7人民元、
長江電力(SHA 600900)は2.37%安の7.41人民元でした。
運輸銘柄、不動産銘柄や通信銘柄も軟調でした。

B株の個別銘柄を見ると、
不動産銘柄では、陸家B(SHB 900932 SHA 600663)は
1.13%安の0.790米ドル、
外高B (SHB 900912 SHA 600648)は2.15%安の0.409米ドル、
招商局B(SZB 200024 SZA 000024)は0.55%安の6.44香港ドル、
万科B(SZB 200002 SZA 000002)は
0.20%安の10.25香港ドルと軟調でした。
ブルーチップ銘柄の長安B(SZB 200625 SZA 000625)は
1.65%安の4.18香港ドル、
江鈴B(SZB 200550 SZA 000550)は3.75%安の6.41香港ドル、
中集B(SZB 200039 SZA 000039)は
3.64%安の11.39香港ドルと冴えませんでした。
業績優良銘柄や電力銘柄は全面安となりました。

先週の相場を振り返れば、
A株式市場が引き続き上昇し続けて、
連続11週間の上昇となりました。
人民元高の影響を受けて、
銀行、石化及び電力などのブルーチップ銘柄が
相場の上昇をリードしてきました。
但し、利食いのリスクが高まりつつあり、
18ヶ月の上昇相場は転換期を迎えつつあります。


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2006年11月14日(火)

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