日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第72回
中国株週間レビュー:新高値続発、上昇勢いに調整色

先週金曜日の中国株式は、
強弱が交差し横ばいの展開となりました。
A株とB株をカバーする上海総合株価指数は
0.73点ポイント(0.03%)高の2,343.67ポイントで終了しました。
取引高は470.72億人民元でした。
先週一週間の動きを振り返ると、
上海総合株価指数は69.76ポイント(3.07%)、
上海Aは73.79ポイント(8.63%)、
深せんAは38.52ポイント(1.73%)、
上海Bは0.88ポイント(0.70%)、
深せんBは14.68ポイント(3.67%)それぞれ上がりました。

申銀万国証券のアナリストは、
工商銀行を初めとする銀行銘柄の堅調は相場を支えたが、
利食いを止めることができなかったと指摘しました。
株式指数が高値に位置したことに
場外資金が慎重な姿勢に変わったことや
年末要素相場を影響していると説明しました。

A株の個別銘柄を見ると、
ブルーチップ銘柄は相場をリードしました。
先週木曜日及び金曜日の香港上場の中国資本銀行の上昇に刺激され、
銀行銘柄は全面高となりました。
一方、中国石化(SHA 600028; HK 0386; NYSE SNP)
及び大唐発電(SHA 601991)は下げました。
セメント関連銘柄の上げ幅は大きく、
石炭関連銘柄は引き続き堅調でした。
鉄鋼銘柄は原料高で冴えませんでした。
通信銘柄は引き続き軟調の様相を呈していました。
香港上場のH株広深鉄道A株(SHA 601333 HK 0525)は
先週金曜日に上海証券取引所に上昇を果たしましたが、
前場の高値を維持できず64.10%の上昇にとどまりました。

B株の先週金曜日の動きを見ると、
深せんBと上海Bは共に下落しました。
業績優良銘柄の中集B(SZB 200039 SZA 000039)や
張裕B(SZB 200869 SZA 000869)などは大幅に下げました。
不動産銘柄は利食いで反落しました。
自動車銘柄の長安B(SZB 200625 SZA 000625)や
江鈴B(SZB 200550 SZA 000550)などは冴えませんでした。
家電関連銘柄は反発しました。
一方、ハイテク銘柄は全面安となりました。

先週の相場を振り返れば、
月曜日から木曜日まで連騰し新高値を続出させましたが、
鉄鋼、石化及び銀行銘柄などの大型銘柄は
火曜日から軟調となったことは
木曜日及び金曜日の調整の引火線となりました。
高値後の利食いの加速に年末要素を加えて
相場は調整色を強めました。
今週の相場は引き続き調整となりそうです。


←前回記事へ

2006年12月26日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ