日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第96回
中国株式市場は黄金の十年を迎える!?

3月28日、中国株式市場は7連騰を達成し、
A株とB株をカバーする上海総合株価指数は
3173.82ポイント(1.09%高)で取引を終了しました。
取引高は上海と深せん市場をあわせて
2244.49億人民元(約3兆円)でした。
一日の取引高史上最高記録を更新しました。

中国株式市場は
バブルかバブルでないかに関する議論はますます白熱化しています。
JPモルガンは
A株及びH株が再び上昇トレンドを鮮明にしたと見ています。
現在、中国A株のPERが高くありません。
多くの欧米投資家は
投資ポートフォリオに中国株のポジションを増やそうと
タイミングを伺っているようです。
昨年、多くの欧米投資ファンドは
中国株をポートフォリオに十分に組み入れていないため、
稼ぐチャンスを失いました。
アメリカ経済の堅調さが確認されれば、
中国株に対する投資が始まるであろうと考えられているようです。
一方、申銀万国は、
株式指数の管理条例の発表がマーケットへの影響が限定的だが、
毎年4、5月は
マクロコントロール政策が相次いで発表される季節だけに
相場は2500ポイントまで下がる可能性があると見ているようです。

しかし、中国株式投資は
短期的な動きに一喜一憂するものではありません。
中国株式投資は中長期視点で行うべきというのは小生の持論です。
少なくともこれから10年、
中国経済は8%台で成長すると思うからです。
中国のGDPは世界四位で
2005年よりも10.7%増加の20兆9407億元(約314兆円)ですが、
2007年には3位のドイツに追いつく見通しです。
それでも首位の米国の22%、二位の日本の57%に過ぎずません。
更に中国の2005年国民1人当たりGDPはわずか1703ドルです。
これは米国の25分の1、日本の21分の1、
世界平均レベルの4分の1に相当します。
ウクライナとほぼ同じで、世界第110位です。
外部環境は著しく変わらなければ、
国内政治が安定した中国には成長の可能性は無限です。
こうした観点から、
中国の発展に関わる国家基幹産業や
業界のトップ企業に投資すれば、
高い投資リターンを得られるに違いありません。

1年間という短いコラム執筆でしたが、
皆様に資する内容がすこしでもあれば幸甚に存じます。
読者の皆様の成功を心からお祈り申し上げます。
また、この場をお借りいたしまして
執筆の機会を与えていただきました邱先生、
いつも支えていただいています編集部の安念様には
厚くお礼申し上げます。

微力ではありますが、今後、中国の問題に関して
なにかご質問や討議したい課題があれば、
いつでも千葉のメールアドレスにお問い合わせください。
可能な限り、お答えいたします。
よろしくお願いします。


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2007年3月30日(金)

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