東洋証券・深堀マネージャーが
中国企業と株についてわかりやすく解説します

第82回
「餃子が小籠包へ」

先週末に弊社で
中国株座談会を開かせていただきました。
日頃はとかく忙しくて、
皆さんとゆっくりお話ができないので、
土曜日ですがお集まりいただきました。

天安中国(0028)
「第66回参照」について次のようなご質問がありました。
さきに同社は現在の同社額面0.20香港ドルを
10株当たり1株の株式(額面2.0香港ドル)に併合し、
さらに併合後の株式の額面を1.80香港ドル削減し
0.20香港ドルとする計画を発表しました。
株式併合の発効日は来月3月10日の予定です。
これは一体どうゆうことなんだろう?

確かに同社の額面変更だけなら
全く問題は無い訳ですが、
その後の1.80香港ドルの削減は意味不明です。
もし同社発表をそのまま解釈すれば、
現在の株主は90%の損を蒙ることになってしまいます。
(現在の株価が10倍になったままなら問題はありませんが・・・)

しかし、このニュースが流れたのは
先月の20日頃でしたが、
その頃の株価は0.28香港ドルで、
その後は逆に株価は上昇して
0.3香港ドル台になっています。

この件に関しては
メールなどで皆様からご質問いただいていましたが、
私なりに調べてみてもいまひとつ確信が持てません。
下記はあくまで市場のウワサです。

額面変更してその後の額面削減ということから、
同社は第三者割り当てに近い増資を
行うのではないでしょうか。
または、同社の株式の一部を
戦略投資家に売却するのではないでしょうか。
もしくは機関投資家がらみで
市場からまとまった玉を購入する話でもあるのでしょうか。
いずれ近いうちに明らかになることでしょう。

同社株に関しては昨年の10月に
コラムでご紹介させていただきましたが、
その時は餃子(ギョーザ)株でした。
ギョーザ株というのは邱先生が名付けたものです。
ギョーザは中国や台湾では安い食べ物ということから、
株では額面割れ(額面より安い株価)の銘柄を
そう呼んだものです。
いわゆるボロ株、ジャンク株と同じ意味です。

ご紹介した頃の同社の株価は
0.15香港ドル台でしたので、
額面の0.2香港ドル以下の株価でした。
したがって、20万円そこそこで10万株購入できました。

黒字の会社でギョーザ株なら
割り切った投資家の皆さんにだけ
ご紹介させていただきました。
その後、株価は僅か4ヵ月足らずで
もうすぐ2倍になろうとしています。
邱先生の嗅覚に脱帽です。
はたして今後、ギョーザが
小籠包(ショーロンポウ)に化けるのでしょうか?

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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