第93回
中国のフィットネス

昨年の11月に“アジアンフィット2002”
というフィットネス産業のイベントが
北京で開かれました。
これは毎年アジア7カ国が参加して、
フィットネス産業に関わる企業が
「低コストで機能的な商品」やプログラムなど
市場に関わる様々な情報交流を行う場です。

経済成長率7%維持、
2001年WTO(世界貿易機関)加盟で市場の開放、
ワールドカップに初参加、
2008年には北京でオリンピック開催、
と勢いが目白押しの中国。
ちょうど15〜6年前に“スポーツクラブ”が大流行した日本と
今、似たような状況が中国におこっています。

昨日のコラムでも中国で
“健康の為にマウンテンバイクの愛好家が急増”
と書きましたが、同様にフィットネスクラブも
健康に対する価値観の意識変化や、
1つのステイタスとしても注目を浴びてきているようですね。
けれど今回のイベントでまったく逆だったのが我がニッポン。
欧米人が多く参加していた中でも
今回のこのイベントに参加した日本企業は無く
マスコミの取材もほとんど行われていないのが
現状のようです。
新しいものの導入は得意、
けれど自分たちの過去のノウハウを、
これから必要としているところへ役立てていく、
という行動は起こしづらい状況にあるのかなぁと感じました。

中国には代表的な気功や太極拳があって、
達磨キュアハウスでも先生方が教室を開講して
多くの受講者の方々が通われています。
逆に、中国の人が
どれほど欧米や日本で流行ったものを受け入れるか
私の中で不透明な部分がありましたが、
今回の話を聞いたらそんな心配はまったく無用のようで
やはり日本と同じように新しい情報やこれまでのノウハウは
必要であるし、受け入れる体制は
充分にできているように感じました。

あとはそれらが一時的なものではなく、
どれだけ根深く植付けられるかに
かかっているように思えてきました。


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