第124回
“気”に敏感!

感覚でとらえる“気”。
私たちが使う言葉にとても多く登場してきます。
気が合う、気にさわる、気を落とす、気を使う・・
まだまだあげたらキリが無いほどですが、
こうして見ると、私たちは“気”の存在の元で
常に動いているのだな、とつくづく感じます。

汚れる(けがれる)は“気が枯れる”
腐るは“気去る(きさる)”とも言われるように、
気がなくなったところには息吹が感じられません。
「なんか元気が無い・・」と口にするものですが、
生きているかぎりこれは、元気が無いのではなくて、
“元気が出づらい状態”と言う方が正解です。

自分に元気がある時とそうでない時の
からだの様子を観察してみると、それを良く感じる事ができます。
元気が無い時は呼吸が浅くなりがちで、
オヘソにも力が満たされません。
逆に元気な時は、深く呼吸をしていて下っ腹にもグッ!
と力が入りやすくなっています。
この“オヘソに力が入る”状態は大きなポイントで
たとえ病気であっても、先々の目標がみつからなくても
これができるなら“元気印”を張ってあげましょう。
こうして呼吸にメリハリがついていれば
自然とからだに気が満たされて、
出づらかった元気がポーン!と外へ出ていきます。
悩む時は思いっきり悩む力が、
痛みや熱がある時もきっちりそれを感じる感覚が湧いてきます。
どういう状態だかわからなくて
ボワーンとしているのは良くありません。

腹式呼吸などと難しく考える必要はなく、
まずはオヘソの上に手を当てて、
意識をそこに集中させてみましょう。
そして、とにかく呼吸と合わせてオヘソの位置を動かしてみる。
悠々とした呼吸は、
きっと気持ちを元気に導いてくれるはずです。
自分の気に敏感になって、
元気が出やすいからだにしていくのも
感覚次第でコントロールできるものなのです。
明日は大股、小股について。ぜひお付き合いくださいね。


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