“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第27回
海外でのグルメの愉しみ

今年は6月から10月まで毎月欧州出張が続いている。
海外に行くとその地の伝統料理を食べたり、
地酒を飲んだりするのが愉しみだ。

今年の最初の出張はイタリーのパルマだった。
成田からミラノまで飛んで、
ミラノからレンタカーを借りてパルマまで移動。
2時間弱で到着した。
パルマは生ハムとパルメジャンチーズが有名なので、
美味しい料理屋に行く機会を期待していった。

海外の都市での美味しいレストランの見つけ方は
いろいろと手法がある。
一番安易なのは、日本の旅行案内に載っている
リストから判断することだが、これはあまり能が無い。
手軽なのはホテルのフロントで
美味しいレストランの情報を教えてもらうこと。
こちらのほうが、間違いが無いことが多いが、
パリでハズレだったことがある。
メリディアン、ニッコードパリという
航空機会社直営のホテルだったが、
もともとサービスもいまいちなので、
それ以降は泊まらないことにしている。

他は、ミシュランギードなどの
現地のガイドブックから調べる方法がある。
日本のグルメガイドはあまり信用できるものが無いが、
ミシュランのいいところは、評価基準が明確なところだ。
近くに行く機会があったら寄りたい店が一つ星、
遠回りをしても寄りたい店が二つ星、
わざわざ行く計画を立てるに値する店が三ツ星と、
複数の評価者でも共通認識で評価できる基準に基づいている。

イタリーの場合は、
ワインガイドで有名なガンベロロッソが
100点満点評価つきのレストラン案内も出している。
このガイドでパルマでは最高点の
ピアッツァというリストランテに目星をつけたら、
同行した先生からの提案も同じ店だった。
東京のイタリアレストランで
パルマに詳しいシェフにわざわざ聞いてきたという。
業界の情報は確かなことが多い。
探す努力なしに美味しい思いはできない。


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