“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第28回
酒屋や市場は貴重なグルメ情報源

海外で、ワインの品揃えが凄かったり、
地ビールが充実している酒屋があったときには、
美味しいレストランを聞きだすいいチャンスになる。
以前、ウィーンのエノテカで聞いた
ワイブルレストランというビストロは
とてもいいブルゴーニュを格安の値段でだしていて、
料理もとてもよかった。

デトロイトでも、
カリフォルニアのレアワインが結構そろっている酒屋で、
近所の絶品のイタリアンを教えてもらった。
いい酒屋はいい料理屋に酒を卸していることが多い。

日本でも、地酒を扱う小売店は
いい居酒屋と取引していることが多い。
これは、地方に出張に行ったときに使える手法だ。
地方都市にいい地酒小売店がなくても、
懇意にしている酒屋に携帯で電話すれば、
その地方の情報がわかることもある。
私は懇意にしている蔵元さんたちに電話して、
その都市で扱っている居酒屋、割烹などを聞くことが多い。
直接分からなければ、
その都市で扱っている地酒小売店をまず教えてもらい、
そこに電話して、その酒を卸している料飲店を教えてもらう。

また、海に面したところでは、まず魚介類の市場へ行って、
地魚を買い、そこでいい料飲店の情報を入手できる。
小樽では三角市場によく行っているが、
真面目な鮨屋などを教えてもらえる。
小樽の鮨屋はほとんどが観光化されていて、
儲け本位のひどい店が多い。
はずれをつかまないためには、努力して情報を得ることである。

日本でもホテルで聞いたりして失敗することはよくある。
ホテルと店がつるんでいることがよくある。
また、ホテル従業員が自分の生活のなかで、
美味しいものに対する意識が高いことは珍しいので、
彼らの体験のなかの美味しい店はレベルが合わないことが多い。

日本でも、美味しい店は探す努力が必要だ。


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