“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第53回
食のイベントで美味しい思いをする

日本、特に東京では食のイベントを一年中なにかしらやっている。
国際的な食のイベントのFOODEX、
蔵元が吟醸酒を紹介する吟醸酒メッセ、
国際的なワインの祭典VINEXPO、などなど。
日本全国の地方の物産展、
酒屋が個別に行っている地酒やワインの利き酒会などを含めれば、
ほぼ毎日開催されているといってよい。

さて、ユニークな催しとしては昨年から始まった「燗酒天国」。
これは、数十蔵で構成される蔵元交流会が主催している。
真夏の暑い時季に開催されるのが特徴で、
暑くても酒は燗が旨いということをアピールしたいという趣旨だ。
今年は早稲田のリーガロイヤルホテルで8月に開催されたが、
利き酒は全て燗でという徹底されたものだ。

最近、行ったばかりのイベントで、特に素晴らしかったのは、
「三大中華競演」。
雅叙園で開催されたが、
広東の麥燦文、上海の近藤紳二、四川の陳健一という
三巨匠が一同に介して
協力して中華のコースを提供する。
シーガルフォーという浄水器を扱っているメーカーの主催。
聴導犬協会へのチャリティを兼ねる。

集まったお客はなんと437名。
客のなかにはプロの料理人もかなりきていたらしい。
10名くらいずつテーブルに着席して、開演を待つ。
司会はテレビ局のアナウンサーで、
まずは主役の三名の中華シェフが舞台で挨拶。
舞台をはさんで正面の左右には大きなスクリーンが設置。
厨房での料理を同時進行で中継するという。
「料理の鉄人」の撮影部隊がクルーとなっていて、
厨房の中継には慣れているとのこと。
なお、料理の鉄人という番組は私はあまり好きではなく、
あの番組の料理を食べたいとも思わない。

開演してから会の趣旨、シェフの紹介、聴導犬協会の紹介など、
料理がでてくるまでの前おきが長かった。
お腹が十分すいた頃、いよいよ最初の皿が運ばれてきた。


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