“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第180回
ミントジュレップの季節

5月になると、
ミントの葉はまだ柔らい状態で香りも豊かになる。
この時季こそミントジュレップを飲んで見たい。
これは、ケンタッキーダービーの
名物カクテルとして知られているが、
5月開催のこの競馬では
多くの観客がミントジュレップを飲みながら観戦するそうだ。

オリジナルのレシピはバーボンをベースにして、
まずは、コーリングラスにミントの葉数枚と砂糖を入れ、
擂り潰しておく。
そこにクラッシュアイスとバーボン、
場合によっては水を注ぎ軽くステアするといったものだ。

これを、自宅の庭かプランターでミントを育てておいて、
飲むときに葉を摘んできて造ると、
めちゃくちゃ美味しい。
特に、来客のあったときなど、
「ちょっと待っていてください」と、
そそくさにミントを摘みに行って、
その場で作るととても喜ばれる。
暑くなりかけたシーズンにミントの香りが清涼感を呼び、
脳の中が洗われているかのような気になる。

以前、横浜の馬車道にあった「パリ」という
日本最古のショットバーでいただいたミントジュレップは、
なんとスピリタスをベースにしていた。
それが、一番ミントの香りを引き出すというのだ。
パリはご主人亡きあとに、
その奥様が高齢になるまでマスターとして
カウンターの中に立って、
基本的なカクテルを伝統的なスタイルでだしていた、
とてもいいバーだった。
何年前からか、電話しても通じなくなったので、
マスターは亡くなったかで店を閉めたのだろう。
カウンターには椅子が無く立ち飲みで、
それが本来のスタイルだという。
最近有名になったこだわりのショットバーのマスターも
一度は「パリ」を訪れていたという。

自宅でミントジュレップを作るときには、
スピリタスではなく、
オリジナルのバーボンにするときが多いが、
飲みながら「パリ」で飲んだミントジュレップに思いは馳せる。


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2005年4月22日(金)

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