“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第182回
幡ヶ谷の美味しい店

以前、代々木上原の美味しい店を紹介したが、
自宅のもう一つの最寄り駅である幡ヶ谷も落ち着いた街だ。
そう、しょっちゅう行く店はそれほど無いが、
数店紹介しよう。

幡ヶ谷駅地下食堂街の「龍口酒家」は、
気楽に本格的な中華が楽しめる。
値段もとてもリーズナブル。
夜行くことは少ないが、
昼には同じ地下街の手前にある支店に行くことが多い。
午後に都内で会議があるときなどは、
自宅から幡ヶ谷経由ででかけるときに寄れるので便利。
八宝湯は鶏肉に色々な薬草を入れて、
8時間以上煮込んだもので、
飲むと身体が元気になってくるような気がする。
このスープをつかった八宝麺とか、
その他のジャジャー麺などの麺類が旨いし、
餃子などの点心も美味。

雑誌などでたまに取り上げられる餃子の店
「悠好」(ニイハオ)は昔行ったことがあるが、
あまりに普通の店なので最近は行っていない。
蕎麦屋だと、六号通り坂下のほうの「ふじ多」がお勧め。
結構駅から遠いが、本格的な手打ち蕎麦を出し、
日本酒もいいものをそろえているので、
訪問する価値はある。

以前名前を出した「たまははき」はとてもいい居酒屋だ。
昔ながらの居酒屋の流儀をきっちりと守っている。
六号通りを入ってすぐの左の地下に位置する。
置いてある酒は、新潟らしからぬ
骨格のしっかりした「鶴の友」だけ。
しかし、その全種類が置いてある。
カウンターとテーブル席があるが、
少人数で行くときはもちろんカウンターがいい。

酒肴はいずれも旨い。
春には、店主ご夫妻で山へ行って摘んでくる山菜などもある。
他の野菜類も知り合いを通じて、
直接農家から取り寄せている無農薬か
低農薬の安全、安心なものばかり。
魚はアゴ丸干しなどの渋いものばかり置いてあり、
刺身は置かない。

店名の「たまははき」は
蘇東坡の「酒は憂いの玉箒」という詩から名づけたそうだ。
まさに、憂いを飛ばすにはいい店だ。


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2005年4月26日(火)

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