“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第186回
料理の質の高い居酒屋

4月末は種々の仕事の締め切りに終われていたので、
ゴールデンウィーク中は掲載を休ませていただきました。

最近、料理が旨い居酒屋が増えている。
先日紹介した月島の「味泉」もそうだが、
池袋「坐唯杏」、大山「吟六」など、
各地に質の高い素材を使っていい料理を出す居酒屋ができている。
また、逆に料理の美味しい割烹で
いい酒を提供するところも増えてきた。
酒飲みで食いしんぼにとっては、
とてもいい世の中になってきたものだ。

恵比寿の「和」(なごみ)は、地酒居酒屋であるが、
酒肴が旨いと酒飲友達の間では評判になっていた。
先日取材を兼ねて、初めて訪問する機会があった。
恵比寿駅の西口を出て、駒沢通りを少し中目黒方面に向かう。
最初の交差点に左斜めに入る路地があり、
そこは飲料店が集中していてわくわくさせられる。
その奥のほうの右手のビルの、
細い階段を上った2階に「和」はある。
カウンター数席が中心で、
その奥にテーブルが3卓ほど置いてある。

編集部の担当の方を待つ間は生ビールをいただきながら、
一通りメニューを確認する。
野菜も魚介類も産地が明確にメニューに載っている。
編集の方が来てから、色々と酒と肴を頼み始めた。
まずは、刺身はどれも美味しそうだったので、
結局は盛り合わせを注文。
かさご、真子鰈、甲烏賊、鯛など、
どれも、適度な熟成の旨みがあって、美味しい。
合わせた酒は、早瀬浦の燗。

他にも、巨大岩牡蠣、ヌタ、サクラマス焼き、
莫久来(バクライ)など、どれをとってもとても満足。
丁寧に作ってあって、酒がよく進む味に仕上がっている。
燗酒の種類が3種と少ないのがちょっと不満だが、
冷酒用の酒も、ものによっては燗をつけてくれる。
よく食べ、よく飲んで一人8000円ちょっとだった。
この後、池尻大橋の
メディアには絶対に名前を載せない居酒屋を訪問して、
こちらは、もっと濃い酒を飲む。
掲載拒否の店は、
有名店というだけで来るミーハーな客がいないのがいい。
気持ちよく過ごせた一夜だった。


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2005年5月9日(月)

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