“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第187回
サンデーファーマー

最近、無農薬や有機栽培の野菜が
結構手軽に入手できるようになってきた。
野菜はやはり有機栽培だとか、
いや、農薬を適度にうまく使うことが大切だとか、
色々な説がある。
私の個人的な経験からは、有機栽培、無農薬栽培で
とても秀逸な味の野菜にはよく出会うので、
少し高いくらいなら、そちらを選択することにしている。

それにしても、野菜については食べているだけで、
実際に育てることは枝豆、胡瓜、トマト、ゴーヤなどを
狭い自宅の庭で農業の真似事をしたくらいの経験しかなかった。
仕事も遊びも、世の中の物事を理解するには、
実体験を踏んで、自分なりに解釈して、
原理を把握するのが大切だ。
座学だけでは、ものごとの真理の理解は浅いものにしかならない。
そのような意味で、いつかは農業を経験してみたいと思っていた。

今年も蕎麦栽培を仲間で行う予定だが、
その畑は夏の蕎麦の種蒔までは遊ばせておくことになる。
ただ遊ばせておくだけではなく、
その間の雑草取りなど、畑の管理も重要な課題だ。
そこで、今年は栽培幹事の間で相談して、
野菜の栽培を行うことにした。
条件としては旧盆の頃の蕎麦の種蒔を阻害しないこと。
野菜は種蒔してだいたい3ヶ月ほどで収穫するものが多いので、
逆算して、ゴールデンウィークに種蒔するということになった。

選んだ野菜は大根、人参、枝豆、胡瓜、トウモロコシ。
苗木から育てる方法もあるが、
原点からの体験ということで、
今年は全て種から蒔くことにした。
畑仕事は朝から行うのが基本。
日が高くなると土が固くなって、耕しにくくなる。
午前7時集合ということで、
栽培仲間2名と栃木県の芳賀町の蕎麦栽培畑に集合。
東京を出たのが午前4時半だったが、
ゴールデンウィークの初日ということもあって、
東北道が結構混んでいて、
現地に到着したのは集合時刻ぎりぎりだった。

畑は昨年の蕎麦収穫以来なにも手をいれていない。
予想以上に雑草が生い茂っていた。
近くの農家の方の話では
3月頃のまだ花が咲かない頃に雑草取りをしておくと楽らしい。
その頃だと根の張り方が浅いとのこと。
草の種類によるが、結構根が深い雑草も多かった。
この雑草取りだけで大変な作業になってしまった。


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2005年5月10日(火)

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