“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第270回
感動のレストラン『レ・カランドレ』の料理

お品書きはイタリー語のものしかない。
ウェイターは数名入れ替わりで対応してくれて、
ほとんど全員が英語が堪能なので、不自由はしなかったが、
その場で料理の詳細を全て確認するのはなかなか難しい。
ウェイターの説明によると、
お品書きの最初の2ページはコース料理が2種類載っていて、
お店のクラシックな料理だけのコースと、
全て新しい料理にしたコースとあるという。
そこで、その2種類を4名の同伴者で2名づつ試みることにした。
最初に経営者のラファエレ・アライモさんが挨拶に来たので、
コースを2種類2名筒別なオーダーができるか問い合わせたら、
もちろん大丈夫と力強く答えてくれた。

このときに、私は新しいメニューを選択した。
世界一と噂されるレストランの
最先端のメニューを試してみたかったからだ。
しかし、注文してから
やはりクラシックなメニューを先に確認すべきだったかと、
やや悔む気持ちを持ちながらスタート、
そして、食べ進むうちに
この気持ちは二日間予約して
両方食べることにすればよかったという後悔に変った。

このコース料理はどちらも150ユーロ。
日本円換算で2万円を越す。
しかし、十分以上に満足いくものだった。
ワインはバイザグラスで、料理に合うものを選択してもらう。
まずは、アミューズ。
これはルッコラのサラダの上にスープが詰まった
シュウマイのようなものが乗っている。
旨く食べないと中のトマトベースのスープが飛び散り
危険なものだという説明がユーモアたっぷり。
一同リラックスしてスープが飛び散らないように慎重に口にする。
酸味が利いていて食欲が蘇ってくる。
次が最初の皿。
車海老を軽く炙って熱いコッテージチーズをかけ、
チョコレートのソースを和えたもの。
チョコレートの甘みが不思議と車海老の旨みを引き出している。
和食ではなかなか思い浮かばないアイディアだ。

次がトルテリーニ。
肉などを詰めたパスタだが、今回のは海の幸が詰まっている。
プレゼンテーションがまた素晴らしい。
広めの平らな皿にちょこっと三つ乗っている。
その黄色の上にトマトソースの赤が塗られて、
まるで花びらのよう。
貝や魚の旨みが散りばめられていて、
口のなかで味わいが調和していく。
まさに味が口のなかで踊っている。

「レ・カランドレ」の料理はスタートから意外性と、
絶妙の旨みのバランスをがつんとぶつけられた。
味が動的に変化する躍動感は
これまでのレストランでは経験しなかったもの。
それ以降の料理がとても楽しみになった。


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2005年9月9日(金)

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