“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第304回
熟成日本酒を味わう会

代々木上原のショットバー「カエサリオン」には、
結構日本酒好きの常連が多い。
マスターの田中さんが拙書「世界一旨い日本酒」を
この人たちに紹介してくれて、
日本酒の会をカエサリオンで開くことになり、企画をまかされた。
拙書のテーマの一つである、
日本酒の熟成と燗を体験できる会にすることにし、
地酒居酒屋や通常の日本酒の会とは
一味違う品揃えの地酒を集めた。

・ 秋鹿 純米大吟醸 「嘉村壱号田」火入れ 2000年
・ 秋鹿 純米大吟醸 「嘉村壱号田」生   2001年
・ 十旭日 純米吟醸雄町 生         H7BY
・ 悦凱陣 山廃純米無濾過生原酒 雄町   H11BY
・ 悦凱陣 山廃純米無濾過生原酒 雄町   H16BY
・ 奥播磨 純米吟醸 雄町 火入れ      H9BY
・ 奥播磨 袋絞り純米吟醸 山田錦 火入れ  H9BY

※BYは醸造年度のことで、7月1日から翌年6月30日まで

このうち、悦凱陣のH11BYは新酒のときにケース買いして、
それを常温自家熟成させていたもののうちの1本だ。
今回は新酒と比較して、
熟成するとどのように変化するかを体験してもらうことにした。

日曜の昼過ぎに開始ということだが、
日本酒に合わせた料理も提供して、
相性も見てもらうことにしたが、
カエサリオンには厨房設備がない。
というのは、マスターの田中さんは
ショットバーは食べ物を食べるところではないと割り切っていて、
料理を出さない方針だからだ。
そこで、近所の料理屋に協力を仰ぐことにし、
地酒居酒屋の「さかな 幸」からリエさんの料理を、
中華の「JEETEN」から吉田さんの料理を取ることになった。

さらに、無農薬のドメーヌシャンパンが飲みたい
という希望もあって、
ラルマンディベルニエの1996年ヴィンテージを入手。

日本酒はあらかじめ前日までに配送してもらい、
全て栓を一旦抜いて空気にふれさせておいてもらう。
今回の銘柄では開栓したばかりでは固くて、
短時間では味が乗らないと判断されたためだ。
そして、いよいよ当日の朝を迎えた。


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2005年10月27日(木)

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