“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第345回
鴨の丸焼き 〜その2

鴨のお腹には、玉葱と椎茸、エリンギを詰めることにした。
これらをあらかじめ少し炒めておく。
中まで火が通らない可能性があるので、
確実に食べられるようにするためだ。
玉葱2個に椎茸、エリンギ数本分を弱めに炒めてお腹に入れた。
お尻の穴は皮を引っ張ってきて、爪楊枝をさして閉じておく。
足は途中の関節から落としておく。
手羽はまとめておく。
蜂蜜ソースを作るのもいいかと思っていたが、
初めての体験だったので、
シンプルに塩・胡椒をして食べることにした。

オーブンを230℃に設定して焼き始める。
オーブンの中の皿には脂で汚れにくいように
キッチンペーパーを敷く予定だったのが、台所に切らしている。
そこで、アルミホイルを代用に使った。
しかし、あとで分かったが、
野菜やハーブ類をさらに敷いておいたほうがよかった。
鴨の皮に野菜・ハーブの香りがついて美味しくなり、
脂を野菜がすいとる効果があるらしい。
もう一つの失敗は、
皮をフォークで刺して小さい穴をいっぱいあけておいたことだ。
脂が多量に出てしまい、また、火が通り過ぎた感じも強かった。

今回は45分焼いてみた。
オーブンから出して、皿に置いて家族で食べる。
お腹に入っていた野菜がとても香ばしく、旨い。
焦げた香ばしい香りが自宅のダイニングに充満し、食欲をそそる。
鴨肉も火が少し通りすぎてぷりぷり感が不足していたものの、
旨みは十分ある。
初めての丸焼きの挑戦であったが、まあまあの出来で、満足できた。

次の楽しみは、なんといっても内臓料理。
これは、新鮮なものだったので、
余計な味付けはやめて、塩・胡椒だけでフライパンで焼く。
これが、絶品。
砂肝は通常の鶏の倍以上の大きさで、
香ばしく、こりっとした感触のなかに旨みが感じられる。

心臓がまた、ぷりっとした食感。
レバーはまた上品で臭みもなく、旨みにあふれている。
鴨1羽を家族4人で食べつくしたが、
これは病みつきになりそうだ。


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2005年12月23日(金)

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