“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第440回
ベルギービールの世界に酔いしれる

知人が青葉台の地ビールの店「COPA」で、
ベルギービールを堪能する会を開催したいというので、
二つ返事で参加することにした。
当日はその友人夫妻に加えて、
美味しいもの好き、美味しい酒好きの知人が総勢7名集合した。
地ビール好きのなかで知られている、
宇宙学者の竹島敏明さんも参加。
竹島さんのお勧めに従って、
ベルギービールを中心に愉しむことになった。

まずは、白ビールがいいかと
ビールのメニューに目を通していると、
お店のお勧めでBrunahaut(ブリュノオー)という
珍しいビールが樽で入っているという。
しかも、それが最後の樽と言われて、これはもう頼むしかない。
飲むと、白ビールらしい適度な酸味に、スパイシーな香り。
ヒューガルテンのような苦味はなく、軽い。
竹島さんは、オレンジピールとコリアンダーで
味付けされているのではないかという分析。
納得の味。

料理は最初はマグロのユッケとパン。
ピックルスと大根が和えてあり、なるほど、ビールによく合う。

次のビールを何にするか相談し、
どうせなら750mlのボトルをとろうとお店に相談。
すると、竹島さんも知らない銘柄のDeus(デウス)
すなわち、神様という大変珍しい銘柄がたまたまあるという。
これは、ベルギービール好きでも、滅多に飲めないものという。
このデウスを飲んでみてびっくり。

ベルギービールのバリエーションの多さ、
味の幅の広さは十分に認識しているつもりだったのが、
いままで飲んだことのない味だった。
シャンパンをほろ苦くしたようだ。
お店の紹介では、シャンパンと同じように
熟成させて滓引きしたベルギービールが
最近ベルギー現地で人気がでているという。
このデウスはモエ・エ・シャンドンの工場で
滓引きをしているとのこと。

ボトルにはBrut des Flandres, Cuvee Prestige 2004
とシャンパンのような表記がしてあった。
口に含むと、とても上品。
ハーブの香りがわずかにして、
そのなかに酸味、苦味、旨みが溶け合って融合している。
茹でホワイトアスパラをつまみながら飲んだが、
とてもいい相性だった。

ベルギービールの宴はさらに盛り上がっていった。


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2006年5月5日(金)

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