“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第441回
ベルギービールのバリエーション

もう1本ボトルで飲もうということになり、
最初のうちは軽めのものという鉄則から、
Duvel(デュヴェル)を選択。
神様の次が悪魔という順序になった。
相変わらずキレが素晴らしい。
雑味が少なく、綺麗な味わい。
飲むほどに口のなかが爽やかになっていく。
デュヴェルのように有名大手になっても、
これだけの品質を維持しているのはたいしたものだ。
豚のロースのオーヴン焼きと、アスパラのフリットに合わせる。

次からは、小瓶を各自別なものをとり、
回しのみをすることになった。
竹島さんが全員のものを好みを聞きながら選んでくれる。

私にはSt. Bernardus Abt 12(シント・ベルナンデュラス)。
これは、あのウェストフレーテレンの隣の醸造所で、
造りまでウエストフレーテレンをそっくり真似しているという。
ウエストフレーテレンは現地でも滅多に見ることができないが、
こちらは、割とポピュラーで、
ウエストフレーテレンの代わりと飲む愛好者が多いらしい。
アルコール度数は11度少しあるが、その強さを全然感じない。
コク、上品さ、トロっとした味わいに酔いしれる。

他の仲間には、以下のものが提供される。

XX Bitter(エックスエックスビター)
ホップの複雑な香りが強く押し出ていて、舌が収斂するのが、
また面白い。

Abbayes des Rocs, Speriale Noel(アベイ・デ・ロックス)
チョコレートの香りに苦味と爽やかな甘みが加わって、
極めて個性的。
しかし、一度飲むと病みつきになりそう。

Wit Bier(ウィット・ビア)
普通に旨い。
特徴はないが、全体のバランスは素晴らしく、
飲み飽きしないビール。

Timmermans Blanche(ティママン・ブランシュ)
ランビック製法で作られていて、甘酢っぱい飲み口。
オトナのカルピスという感じ。

これだけのバリエーションを飲んで、全員陶酔状態。
ビールにまつわる会話も盛り上がり、この先も愉しみだ。


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2006年5月8日(月)

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