“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第449回
農作業はやめられない

ゴールデンウィークの連休最後の日曜は、
栃木県芳賀町に農作業のためでかけた。
ここは、旧盆の頃に蕎麦の種蒔をする予定。
昨年の栽培経験では、
それまでの間に雑草がはびこってその除去に苦労した。
それで今年は野菜を育てつつ、雑草を駆除していくことになった。

集合時刻の朝9時に車で現地に到着。
栽培仲間のうちの4名が今回は労働奉仕することとなった。
今年の野菜はどうかとおそるおそる畑を見てみる。
すると3月末に種芋を埋めたジャガイモは
両手を合わせたくらいに葉が伸びている。
ジャガイモに当てた数列の畝では、
全て順調に生育していて、一安心。

大根も葉が大きくなって育っていたが、
枝豆だけはまだ双葉の芽の状態で、雑草との区別がつきにくい。
雑草は約1反の畑いっぱいに生えているが、
まだ背が高くはなっていない。
これなら、除去も楽そうだ。
昨年栽培した蕎麦からこぼれた実が相当あったようで、
蕎麦の苗も畑いっぱいに出ていた。
今回は蕎麦も雑草扱いだが、
この芽がでたばかりのものを蕎麦モヤシと呼び、
お浸しにすると旨い。

早速、立鎌という、
カマボコ型の刃が長い柄の先についている鎌で
雑草を根こそぎとっていく。
まだ根が張る前だから簡単にとれるが、
それでも1反の面積全てを4人で行うのは結構な労働だ。
枝豆は最初に芽の周りの雑草をとって、
境を分かりやすくしてから、残りの雑草を駆除した。
2時間ほど作業をして雑草とりが終了。
最後に大根を間引く。
抜いてみると、鉛筆の芯程度の太さの大根がついていて
湯がいて食べると美味しそう。
蕎麦の芽と、間引いた大根は
夕食のオカズにするべく持ってかえることにした。

月に一度程度の農作業は、
自然を相手にのんびりと汗をかくのがとてもいい。
遠くの丘に至る広々とした景色をぼんやりと眺めながらの作業は、
都会で忙しく生活している日常とはまるで別世界だ。
畑の持ち主は、そこに隣接して住宅も建てている。
会社の施設として使用していて、
そこで畑作業の際に宴会をやったりしていた。
今回は、そちらには仮住まいとして
小さい子供のいるご家族が借りていた。

農作業はそちらのご家族も手伝っていただき、
効率よく雑草の除去が進んだ。
そして、作業終了後には、
そちらの奥さんの手料理で昼食にまで招待されてしまった。
山菜と筍を中心とした、山の幸のランチで、とても美味しかった。


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2006年5月18日(木)

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