“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第469回
自家栽培の大根と苺狩りを堪能

馬頭での椎茸の原木の櫓立ての作業の前に、
栃木在住のメンバーの一人が芳賀町の畑に寄って、
栽培している大根を抜いて持ってきてくれた。
そこそこの大きさで、
八百屋で売っている小ぶりの大根くらいになっていた。
自宅に帰ってから、大根おろしと大根スティックにする。
やや固めだが、瑞々しい新鮮な食感はさすがに採り立てのもの。
辛味の輪郭のしっかりした大根になっていた。
甘みがやや不足はしていたが、大根おろしとして使うには最高。
次はジャガイモと枝豆が収穫できるので、そちらも愉しみだ。

椎茸の作業が終わってからは、
馬頭地区では一番蕎麦が美味しく育つと言われている
「霧が岳」という丘にある、蕎麦道場で昼食を食べた。
林の中にある一軒家で、広い室内はテーブルが並べられていて、
奥では蕎麦をちょうど打っているところだった。
大盛900円をいただく。
江戸前の洗練した打ち方ではなく、つなぎも多めで、
太さも不ぞろいだったが、
蕎麦の味わいはいい感じの甘みがあって、なかなか旨い。

その後、都賀にあるこだわりの栃乙女を栽培している
刑部苺農園を訪問する。
刑部さんからは、そろそろ苺も終わりであり、
最後は知り合いに苺狩りとして
ハウスを開放しているという連絡をもらっていた。
馬頭から都賀までは高速道路を使って1時間弱。
大きな欅の木が2本立っているのが目印。
刑部さんが笑顔で待っていてくれた。

早速苺狩りをする。
本当にもう最後と見えて、
ほとんどの苺が熟しすぎてつぶれている。
また、ショウジョウバエが多く苺を求めて飛んでいて、
彼らに嘗められて一部分が溶けかかっている苺も多い。
しかし、まだ十分立派に食べられる苺もたくさんついていた。
その場で熟しすぎた苺を丸かじりするのがとても美味。
口のなかに、やや酸味のかかった甘い果汁があふれる。
そうしながら、形の崩れていない苺を探し、
ヘタの根元から捻るようにして、苺をはずす。
手に力を入れすぎると苺がつぶれるので、最新の注意が必要だ。
畝を往復しただけで、小箱いっぱいの苺が採れた。
この苺を発泡日本酒とともに自宅でいただいた。
これが、とてもよく合う。
苺の甘みとわずかな酸味に発泡日本酒の泡がからんで、
口の中に幸せの天使がおりてきたようだ。
椎茸栽培から苺狩りと自然のなかで作業をして、
その自然の恵みを堪能する一日となった。


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2006年6月15日(木)

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