“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第480回
壱岐の魚を堪能

最近知り合いになった、
女性の社会活動支援事業を業務としている
ベンチャーの女性社長から、
壱岐から魚を取り寄せて、会食をする会を開く
という案内をいただいた。
会費が三千円で、一人一品持ち寄るという。
とくに、壱岐で振舞われる
鯛のヒレ酒をするというのが興味深かった。
ということで、笹塚マルセウ本間商店から
1升瓶を1本送っておいて、
当日は自家製カラスミを持参して参加した。

集まったのは10名ちょっと。
勤め先も電気機器製造メーカーから、
ネット関連、出版、区役所、流通と多様。
月に一度、定例サロンとして集まっているという。
そして壱岐で7ヶ月ほど料理を修業したという
若い女性が特別参加。
彼女が壱岐の郷土料理を作ってくれた。
彼女の修行先の壱岐の平山旅館は、
壱岐の食文化を全国に知ってもらおうという趣旨で、
「壱岐もの屋」という地元の食材を発送するサービスをしている。
その食材を今回送ってもらったわけだ。

鮮魚としては、鯛、メジナ、イサキをお造りにし、
鯵をタタキにしてあった。
イサキが絶品。他の魚も身がしまっていて旨い。
壱岐の野菜も極上の旨さ。
大根、キュウリ、人参と生でぼりぼりかじると、
フレッシュな旨みが口のなかにあふれてくる。
鯛のヒレ酒は、すでに壱岐で炙ってから送ってもらった鯛ヒレを、
鍋で沸騰直前まで沸かした日本酒に放り込んでできあがり。
フグのヒレ酒とは違った味の多様さが愉しめる。

持ち寄り品では、
無農薬有機栽培の流通業のヴェンジキューという会社の
田村社長が持ってきた野菜がとても旨かった。
特に、タマネギは生のまま食べて、しぶみ、苦味など一切なく、
甘みが口のなかいっぱいに広がる。
宴が大分進み、酒肴も少なくなった頃をみはからって、
皆さんに自家製カラスミをご馳走することにした。
周りを炙ってから、薄切りにして提供する。
今回も大好評。
こんな美味しいカラスミは初めてとお褒めの言葉をいただいた。
最後にブルーベリーと山形の佐藤錦のサクランボでしめる。

壱岐の魚を中心にした美味しいものを食べる会であったが、
参加している皆さんもとても親しみやすいいい人柄の方ばかりで、
愉しい一夜であった。


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2006年6月30日(金)

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