“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第493回
濃いシチリア料理の店開店

錦糸町「井のなか」オープン時に、
豚などのローストを指導にきていた
イタリアンシェフと知り合いになった。
シチリアで3年修行し、
笹塚「無二路」のシェフをやっていて、
この店の評判をあげた重康彦氏。
彼の調理した鹿熊牧場の豚は、旨みが溢れていて、
調理技術の高さが伺えた。

彼が何故「井のなか」にきていたかというと、
出張食い倒れ日記のコラムで有名なやまけんさんの紹介という。
そして、渋谷でシチリア料理店をオープンする
という案内が届いた。
これは行かないわけにはいかない。
早速訪問の予約をした。

神泉駅から徒歩1分。
「アルキメーデ」という店名は、
シチリアのシラクーサに同名のリストランテはあるが、
それとは関係なく、シチリア出身のアルキメデスからとったという。
神泉駅前の通りを松涛方面に向かって、
50mも歩かないうちの右側にアルキメーデはある。
ちょっと半地下に降りるような位置で、外観は赤。
ドアをあけるとこじんまりした、
白で統一された心地よい空間があった。

なんと、我々が最初の予約客とのことで、
当日はやっと厨房の設備が整ったところという。
他の客は全くなく、我々の貸切状態。
ドアを開けると重さんが笑顔で迎えてくれた。
フロアは重さんの奥様の担当。
まずは、グラススプマンテでその日のディナーはスタートした。
メニューは6000円のコースだけ。
パスタとメインは選択肢がいろいろとある。

まずは、リエットとパンが運ばれてきた。
一つは鹿熊牧場の豚肉、もう一つはレバー。
ともに、最初の一口としては秀逸。
スプマンテと合わせて、胃が活発に動き出すのが分かった。
そして、次が前菜。
これが6種類の小皿で構成されている。
そして、それもボリュームたっぷり。
このまま、メインまで行けるかどうかの自信が無くなって来た。


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2006年7月19日(水)

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