“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第564回
絶品ハラミ

机に内蔵されている炭焼きコンロの蓋がはずされ、
真っ赤に火がおこっている炭が入れられる。
そして、排煙パイプをそのすぐ上に下ろす。
まずは、ビールとキムチ数種類が並べられ、
それからハラミを網に乗せて焼いてくれる。

ほどよく焼けたところで、ハラミをいただく。
まずは、そのまま。
そして辛い味噌ダレ、塩などいろいろ変えて、
さらに、レタス、アンディーブなどの野菜と一緒にいただく。
すなおな肉の味で、噛むほどに肉汁が溢れてくる。
キムチも熟成されていて、とてもコクがある。
ビールにもいいが、マッコリにもよく合う。
続いて、骨付きカルビを鋏で切って、網に乗せてくれる。
この骨の周りの肉を
熱々のままこそぐようにして食べるのが美味。
超然絶後の味わい。
大蒜はアルミホイルの小皿の上に乗せて網で焼く。
こんがり狐色したのを、口休めにいただく。

そうしているうちに、ソルロンタンが供される。
これは、牛の内臓のスープ。
レバー、モヤシ、葱、高菜が入っている。
見た目は褐色でくどそうだが、意外にすっきりとした味わい。
身体に優しい。
最後の食事をどうするか、考えたが、
辛冷麺とビビンバをシェアすることにした。
この冷麺についてきた辛味噌ダレが、とても辛かった。
最初はたいしたことが無いと思って細い麺をすすっていたが、
後からボデーブローのように効いてくる。
しかし、その辛さのなかに、深みのある旨みがあって、
とても美味。最後まで食べた、

ビビンバも美味しかった。
こちらも、かなり辛い。
たらふく食べて、ソウルの初日は満足したまま終わった。
帰りのタクシーの中でも、
口のなかは辛さと旨みと、
大蒜の香りがいつまでも漂っていた。


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2006年10月26日(木)

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