“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第563回
ソウルで生のハラミを出す焼肉屋

久しぶりにソウルに出張があった。
前回は1998年の8年前。
このときは、ITS技術分野での
国際規格ISOのワーキンググループの議長をやっていたので、
その会議が1週間にITS世界会議がもう1週間と
長期の滞在だった。

今回は、エレクトロニクスの国際会議の
基調講演を依頼されたが、
それが、学術講演会に先立って
日曜に開催されるということで、
土曜にソウル入りして、月曜に日本に帰るという
最短期間でソウルを愉しむことにした。
となると、夕食を食べる機会はせいぜい2回か3回。
1回ごとの料理屋の質は極めて重要で、はずしたくない。
日本に居るうちから韓国グルメ事情に詳しい仲間から
情報を得る努力をした。
しかし、宿泊ホテルがロッテワールドホテルで、
ソウルの中心街からちょっとはずれているので、
到着の夜は近くの店ですますしかないかと考えていた。
そうしたところ、羽田空港で極めて偶然な再会があった。

実は、その前の週に行った焼肉屋のご主人に
ばったり出会ったのだ。
彼は韓国人でソウルにも工場があって、
たまに戻っていることは聞いていた。
早速、ソウルの美味しい焼肉屋について聞く。
答えは、大概の店はハラミなど冷凍で駄目という。
しかし、しばし考えて1軒だけお勧めの店があるという。
店名は「チョソノ」。
漢字で書くと「朝鮮屋」となる。
ルネッサンスホテルの近くの路地にあると、
地図も書いてもらった。
そして、ハングルでハラミとソルロンタン、マヌルという
お勧めのメニューまで記していただいた。

最近、美味しい店のご主人とのネットワークが、
このように、さらに美味しい広がりにつながることが多い。
そのときも、古川さんはグルメ運がいいですね、
と言われてしまった。

金浦空港からロッテワールドホテルまでは
道路が大渋滞していて、結構な時間がかかった。
無事にチェックインして、
サウナでアカスリとオイルマッサージを受ける。
1週間の疲れたとれて、焼肉の受け入れ態勢が万全となる。
今回一緒に基調講演をする電気部品メーカーの方と落ち合って、
早速お勧めの焼肉店である「朝鮮屋」を目指した。
ルネッサンスホテルは実は前回宿泊したところ。
これも偶然。漢字ではなく、
ハングルでしか看板がない「チョソノ」はすぐに見つかった。

想像していたよりは、よっぽど小奇麗で清潔な店。
早速メニューとメモ書きを照らしあわしながら、注文をした。
まずはビール。
そして、アンチャンサル(ハラミ)、カルビ、
ソルロンタン、マルヌ(大蒜)、辛冷麺、
ビビンバとマッコリを合わせる宴がスタートした。


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2006年10月25日(水)

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