“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第577回
烏骨鶏とアローカナの玉子農園

秩父の「こいけ」で蕎麦屋酒を昼から行ったあとは、
烏骨鶏とアローカナの玉子を取り寄せしている
「あらいファーム」を初めて訪問した。
秩父駅からは数キロ離れていて
駅からタクシーで行こうと考えていたが、
「こいけ」で合い席になって、
知合いになった地元の方が車で送ってくれた。

ところが電話で聞いた通りに行ってもなかなか見つからない。
再三電話してついにたどり着く。
外からみたら普通の民家。
その奥に鶏農場が広がっていたので
イメージとは全く違っていた。
早速代表者の新井義信さんに挨拶して、話を伺った。

新井さんは子供の頃から玉子好きだったが、
最近のスーパーで買う玉子は臭くて食べられない。
昔父親が飼っていた鶏が産んだ玉子の味が忘れられずに、
1995年頃に自分の家で鶏を飼おうと決心。
それがうまくいって、
1999年からはホームページを立ち上げて
通販をするようになった。
本業は印刷関係で、玉子は副業。
それで歩留まりの悪い飼いかたができる。

最初に飼い始めたのは烏骨鶏。
卵酢が肝臓にいいと飲み友達から聴いたことがきっかけという。
烏骨鶏の卵農園をしばらく続け、いろいろと勉強をして、
卵をあまり産まない歩留まりの悪いことが
美味しい卵につながることを知った。
それで、次に飼ったのがアローカナという
南米産の野生の鶏に近い種類のもの。
この卵は薄い青色で綺麗だ。
こちらも卵を産む割合はよくない。
そして、最近始めたのは黒鶏と呼んでいる、
ホシノブラックという、やはり産卵率の悪い鶏。
これらの鶏は同じ野外の農場に放し飼いしてある。
雨が降っても鶏がでているときはそのままにして、
なるべく自然のままに育てているという。

早速農場を見せてもらった。
たしかに、烏骨鶏、アローカナ、黒鶏が一緒に
250坪の広い敷地を走り回っている。
餌は配合飼料を主に使っているが、
家の残飯としての野菜クズ、庭の雑草なども与えている。
鶏たちの動く様子をのんびりと見ていると、
時間がゆっくりと流れる。
新井さんの話はまだまだ続く。


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2006年11月14日(火)

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