“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第581回
世界一旨い日本酒の会を開始

突然、「世界一旨い日本酒の会」と題して、
日本酒と料理の相性を愉しむ会を開催することになった。
場所は渋谷にある岩盤浴カフェ「はぴはぴ」。
なんとも怪しげな名前であり、ビルの入り口は古びて寂しげ。
訪問するにはちょっと勇気が必要だが、
訪れてみれば極めて快適な癒し空間になっている。
しかも、業務用の厨房があるので、色々な会に使いやすい。

何がきっかけかというと、
ここを訪問したときに、オーナーの工藤さんと意気投合。
美味しい日本酒を愉しむ会を毎週開催できないかと相談された。
そこで、毎週は無理でも1月に1度くらいならやりますと返事。
今回の第1回の開催となったわけだ。

引き受けたら全力投球するのが身上。
まずは、日本酒銘柄の選定と、食材・調理方法を検討して、
最高のマリアージュを愉しんでもらう会にしようと企画した。
食材も色々な選択肢があった。
鳴門の漁師の村公一さんにお願いすることも考えたが、
新婚で最近は取引先が相当増えているという状況から遠慮。
今回は別なところの食材を使うことにした。
ということで、取りなれている小樽三角市場の仲買から、
旬の北の海の幸を何品か仕入れることにした。
早速、この仲買に電話で確認。
今回は、蝦夷鮑、八角、鵡川のシシャモをとることになった。

これらの食材で、鮑は肝焼きにすることに決定。
八角は刺身でも、焼いても、煮ても、
どんな料理にしても美味しい魚で、ちょっと迷った。
しかし、どうせなら、
とことん八角の旨さを堪能しようと考えて、
あるアイディアが思い浮かんだ。
他の食材としては、梅酒の梅、温泉卵、
そして、三浦半島から三浦大根、宮城屋の豆腐、
栃木から栃乙女といった面々を取り寄せることに決めた。
そして、具体的にいつ食材が届くようにして、
自宅と現地の台所を使って、
どの程度までいつ仕込んでおくかという、
準備計画の検討を開始した。
当日は夕方まで大学の用事があるので、
できれば前日に色々仕込みをしておく必要があった。

このような、製品完成までのプロセスを
効率が最大となるように管理するのはまさにエンジニアリング。
得意とするところであった。


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2006年11月20日(月)

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